気分が悪かった。

 

その夜は誰とも口を利かずに夕食を作りすぐに自室に入り寝た。

 

夫の親のやり方も気分が悪いのもあるが、

 

今まで私があの夫の親達にどんなことを言われてきたのかを見ている子供達が

 

お金に釣られてホイホイ祖父母の家に行ったことも気分が悪かった。

 

 

私とあの人達の事は子供達には関係ないから私が怒ることではないというのは重々わかっている。

 

子供達にそんな気持ちになることもおかしいということもわかっているのに

 

どうしても受け入れられない自分がいた。心が狭いな・・・私。

 

何事もなかったように子供達に接したとしても嫌味の一つは言ってしまうだろう。

 

何も言わずに寝た。

 

翌日の朝になっても心のモヤモヤは取れなかった。

 

その日は子供達は学校も休みで予定もないとのことだったので

 

彼らが起きる前に私は家を出た。

 

家になんていたくなかった。

 

子供達の食事を作ったり家事をすることもしたくなかった。

 

早くからやっているスーパー温泉で一日を過ごすことにした。

 

朝からお風呂やサウナに入り、岩盤浴をし、お食事処でご飯を食べ、お休みどころでお昼寝をし

 

モヤモヤした気持ちの整理をした。

 

子供達には何一つ関係のないこと。

 

少なからず血が繋がっているのだから私と子供達とあの人達との関係性は違う。

 

子供達に自分達は被害者だと訴え、私の悪口を吹き込んでいたとしても

 

お金を貰って喜んだのならそれでいいかと思えるくらいまで考えた。

 

あの人達のやり方の汚さを憎み、子供達の軽率さを責めたところで何かが変わるわけではない。

 

存在を消すぐらいにあの人達のことをスルーし、子供達にお金くれる人だと思えばいい。

 

きっと愚息のことを諦めて、この家を継ぐのは〇〇君しかいないと

 

うちの息子を説得しながら一万円札をチラつかせたのだろう。想像はつく。

 

でも決めるのは子供達自身だ。

 

私には関係ない。

 

全く私には関係ない。

 

放っておけばいいのだ。

 

ケセラセラ。

 

日が暮れて真っ暗になってからフラっと家に戻り私のプチ家出は終了した。

 

通常通りの子供達との会話。

 

二人とも、何事もなかったかのように私と話をする。

 

これでいい。

 

私の気持ちもまた一つ固まった。