夫の心の中で自分は少しおかしいのではないかと言う気持ちと

 

いやそうじゃない、これはその時ちょっとだけやってみたことだけで

 

病気なんかじゃないんだという自分を正当化する気持ちを持っていると確信した。

 

 

俺は全くおかしくなんかない!病気なんかじゃない!名誉棄損だ!

 

と顔を赤くして怒っているけど、心の中はこのままでは自分がおかしくなる一方なんじゃないかと不安でいっぱいだったのだと思った。

 

依存症というものに「いやいや、それはおかしくないんだよ、追い出されたんだから

女漁りをしようが、女目当てに飛行機乗って会いに行ったっておかしくないんだよ」とささやかれて自分を安心させているのだ。

 

本当に恐ろしい病だと思う。

 

これは自分がどうにかしようと一歩踏みださない限りこの状態から抜けることできない。

 

以前のようにもう二度と女漁りなんてしませんと約束をして最後のチャンスだからねと夫を許すのとは違う。

 

当時の夫の本音は、ハイハイ今は反省しています、もうしないようにするよと本気で思っていても

 

何かきっかけがあれば「ちょっとだけ」と女漁りにのめり込み私にバレての繰り返しだったのだ。

 

別居して私は夫の異常性に気が付いた。

 

それが病だということも知った。

 

ただの女好きとは違う、心の病なんだ。 

 

結婚してからずっと。

 

この約束は今までの約束ではないことを夫に伝え、病気と闘うことを誓った。

 

そこに夫の両親の事はない。

 

まずは夫婦でのやり直しを第三者の手を借りてどうにか構築していくことから始めようと思った。

 

夫の病気にはあの両親の事も関係してくることだから今話をしなくても

 

いづれ夫とその両親のことは出てくるだろう。

 

そこは私はタッチするつもりはない。

 

自分の息子の病に目を背けてここまできたのだ。

 

でも私は本人が治そうとする気持ちがあるのなら夫の病に目を背けることはしない。

 

散々嫌な思いもしてきたし、夫の醜態も見てきた。

 

死ねばいいとずっと思ってきたし、こんな男のために自分の人生を台無しにした事への恨みだけでここまできた。

 

夫の病気がこの先どうなるのか今の私にはわからない。

 

でも夫が自分の力で今の状態から抜け出したいと思っているのなら

 

もう一度やってみる価値はあるのではないかと思った。

 

それは誰のためでもない私の幸せのためへのチャレンジなのだから。