湿気もなくてサラサラとした風が吹くこの時期が一番好き。
空も抜けるように青くて、ちょっと日差しが強くて暑いと思っても
日陰に入ると涼しいこの時期。
困るのは着る物で、更年期で暑がりの私にはまだ半袖は必要で
かといってそれだけでは寒いので常にカーディガンや上着を持ちあるいている。
着たり脱いだり忙しい。
それでも息子の学校はすでに冬服仕様になっているし
世のサラリーマンも冬のスーツに衣替えをしているのに、
うちの夫はまだペラペラの夏のスーツを着ている。
先日、夕食を食べて帰る後ろ姿を見たらスカスカの夏用のスーツを着ていて
うっかり吹きそうになった。
そう、この人はいつもこうなんだ。
もう冬物に衣替えしないとおかしいんだよと言ってやらないとずっと変えない。
たぶん何も言わなければ雪が降るくらい寒くならないと気が付かないんだろう。
毎年私がスーツを冬物にしなよと言うと、え?そうなのみんな冬物なのかと言いながら
ウォークインクローゼットの奥の方から自分の冬のスーツを出してくる。
週に5回、電車に乗ってるんだよね?周りの人のこと見てないの?と言いたいところだけど
きっとこの男は通勤時間の電車の中では漁った女達とのライン交換でそれどころではないんだろう。
周りの人を見るということができない。
本当に恥ずかしいと思う。
さて、どうやら今年はまだ誰にもスーツを冬物にしろと言ってもらえてない。
一緒に暮らしている義親でさへ何も言わないのか。
こう考えると義親もスーツなんて夏でも冬でもいいと思ってるんだろうか。
親子揃って常識なくて笑う。
私が夫と暮らしていてなぜそんなに口酸っぱく衣替えをするように言ったのかというと
よその人からみて、この人の奥さんもこの人のように衣替えなんてどうでもいいと思ってる人
と思われたくなかったから。
恥ずかしいんだよ、こっちもさ。
50半ばでほんと、恥ずかしい。
歳をとるにつれてその恥ずかしい部分が増えてきてるように感じる。
だから私は夫を自分の友達の前に出すことを極力避けていた。
女と会うところまでこぎつけた時には、新しいパンツをはいていくくらいはしているようだし
女達には口の達者な包容力のあるエロいオッサンを演じているようだけど
本当の夫は挨拶だってまともにできない、目を合わせて話をすることもできない
着ている服もどうでもいいものを着てるし、履いてる靴もボロボロ。
新しいものを買っても同じものをボロボロになるまで使う夫に辟易する。
そんな夫を人前に晒したくない。
こんな人と同じだと思われたくないから。
本当に恥ずかしい男。
女の前だけはガンバれるんだろうな、口は強烈に臭いけど(笑)