ここ数日、娘が家に戻っていた。
大学生はいいね、このくらいの時が一番楽しいのかもね。
私が知らないうちに娘は娘の世界を築き
娘が家に帰ってきたときにその世界の話を聞くのも私の楽しみでもある。
娘の友達の話や、趣味の話、バイト先の話・・・。
今回私は娘に、ママってさぁ、趣味持ってないよねと言われた。
どうやら友達のお母さんはマンガが大好きでたくさん購入してたり
推し活動をしていたりと、どうやら趣味を満喫している様子。
そっか・・私にはそんな事なかったなぁと思いながら
ジムに行ってお風呂で社交することが趣味だよと言って笑ってしまった。
すると娘が、ママは一人でずっと全部やってきたから、マンガなんて読んでる暇なかったもんねえ
と言った。
あー見ててくれたんだなぁと泣きそうになってしまった。
家事、育児、夫の実家の行事にPTA、町内会、子ども会etc
夫は仕事しかしてなかったから、その他の全ての事は私の仕事だった。
外に仕事に出たくても、夫は何一つ協力なんてするつもりなんて一切ないし
働きに出たとしても自分の首を絞めるようなことだったから
ずっと専業主婦できた。
働きだしたのは子供達の手が離れて自分の余裕ができてきたから。
その流れも全て見ていてくれてたんだ。
ねぇねぇ、幼稚園の時のお遊戯会で作ってくれた衣装ってまだあるの?
と娘に聞かれて、クローゼットの奥から出してみた。
あれも、これも、全部手作り。
お遊戯会は派手にやる幼稚園で親の手作りが基本だったから
お裁縫の苦手だった私は一生懸命に作った。
娘はそれを見て、こんなにやってくれてたんだね、すごいよ。
と言い、それを並べて写真まで撮っていた。
それはまるで自分が愛されていた事を改めて確認しているような感じだった。
ママって私のこと怒ったりしなかったよね、どうして?
ママって私の進路を強要とか絶対しなかったよね?どうして?
ママって私のやりたいことを尊重してくれたけどどうして?
どうして?どうして?の嵐だったけど(笑)
親と離れて暮らして、親がしてきてくれたことを改めて確認する作業。
なんだか私は救われたような気がした。
そして、その愛されてたことの確認作業に愛していたと正々堂々言える自分がうれしかった。
もちろん、仕事だけしていた夫のお金があったからというのは前提にあったとしても
子育てに参加もしなければ、目線はいつも外の女にしか向いていなかった夫は
子供達に愛されていた確認作業をされたとき、なんて言うのかなと考えたりもした。
私がしてきたことは間違えではなかったんだと思えた。
自信を持って今を生きようとも思った。