雲一つない夏空の一日。

見上げていると、水面を見下ろしているような気分になる。

水面の底は、天国と言うより、地獄なんじゃなかろうか。

もしかすると、地獄って、真っ青でギラギラ光が照り付けているだけで、他には何もない所かもなぁ。
血の池や針の山も嫌だけど、何もなく青い光だけ、っていうのも、相当嫌だ。

ここは地上で、やがて、雲が空にやって来る。

やっぱり、空には雲があった方が好きだな。