刺繍糸で編んだクッションをプレゼントしてもらったお礼を兼ねて、母に電話した。
何やらかんやら話して、
じゃあね、元気でね。
って、一段落しようとしたら、
あのね。。。
って、早口気味に母が言葉をついだので、何事かと思ったら、
実はね。最後の刺繍画を、お父さんが公募展に出してくれたらね、
あっ、私は、そんなの出さなくていい、って言ったんだけど、、、
入賞したのよ。
お?!
それは!
おめでとう!!
有終の美になったわ。
淡々と、でも多分嬉しいんだろうなぁ、って声だった。
公募展に、半ば強引に出品した父は、内心、ニンマリだろう。
宮沢賢治の「雪わたり」をテーマにした作品。
その作品に使ったであろう糸が、クッションカバーになった。
クッションカバーの色を見ていると、私も嬉しい。
