私は27日に鑑賞してきました

能を拝見するのも初めてなのでドキドキです。
チケットと一緒に事前にいただけるので、予習ができます。
初心者に優しい

休憩時間に頂こうと会場前で販売されているお弁当をゲットして
演能中は撮影できませんので、ここからは想像しながらどうぞ

素謡で『翁』から始まりました。
礼で始まり礼で終わるとても厳かな時間が流れます。
雅楽が演奏されまだ明るいのですが火入れ式で薪に火を灯しました。
松明が消えちゃうハプニングもありちょっとざわつきましたが、松明所役の方が落ち着いて対処されてました。
観世流 能 『杜若』
徐々に暗くなって行く中、つま先の先まで意識されたしなやかなすり足。紫色の美しい衣装で両手を広げて立っているだけで杜若に見えてきます。
薪のパチパチと燃える音、鳥の声、木々のざわめき、夕闇が広がる空、吹き抜ける風。
なんか素敵〜
(←一気に安っぽくなる私の感想)

ここで休憩。
時間は19:30頃。
休憩時間は25分。
お弁当をガツガツ食べて、長蛇の列のお手洗いへ。間も無く休憩時間が終わりますって言われても、私の後ろにもまだお手洗いの行列が

簡易トイレもたくさん設置してくれていますが、人数と休憩時間と年齢層的にもあともう少しお手洗いがあっても良いかも

そうこうしているうちに、狂言が始まっちゃいました。
さわりの部分は間に合わなかったけど、なんとか席に戻れました。
和泉流 狂言 『樋の酒』
これは笑えました
能よりも言っていることがわかるし
動きもあって面白い



舞台や小道具の使い方も効果的でした。
最後は
金春流 能 『黒塚』
もう一歩一歩が老婆。後で鬼になるんだけど、悪い人に見えないの。悲しい気持ちが伝わって来ると言うか。
途中で狂言の出番もあり、ハラハラする場面でもちゃんとクスって笑えたり

鬼と山伏が死闘を繰り広げ、鬼は法力に屈して消えて行くのだけれど、静かに静かに消えて行く感じがまた悲しい。
そして他の演者も1人ずつゆっくり舞台からはけて行って終わる…。
能は『静』だなあと思いました。
いただいたパンフレットの解説では「拍手が起こらない方が観客のレベルが高い」
と言うようなことが書かれていて(そうなの
って思ったけど)、観客もまた静かに余韻を味わいながら終演を迎えるって事かなぁと勝手に解釈。


薪を絶やさぬよう焚べ続けていらっしゃいました。時々炎の向きで熱そうでそちらもハラハラ。
ヒノキのいい香りがしました。
参道沿いの道路も交通規制され車の音も聞こえない中、幻想的な時間を存分に楽しむことができました。
一年に一度、こんな時間を過ごしてみるのもいいかも〜と思いました

それにしても語彙力もなく貧相な感想しかかけない自分にがっかりですが、素人の感想ですので大目に見てくださいね
