自作モトイージー改・オートマチック仕様のモトイージーを作りました


γ125 はセルスタート式でキックがありません。
そしてエンジンの掛かりは冷えていると最悪です。
毎日乗っていれば良いのですが、2週間程度放置すると先ず素直には掛かりません。
そうこうしている間に 5L-BS のバッテリーは音を上げます…

解決策は以下の3つと思われました。

1. TS125/200R のキックを移植
2. γ200の 7L-BS バッテリーを移植
3. 始動前は出来る限り節電する

このうち最も良案は 1. だったのですが、もはや TS の部品も一部廃盤でパーツが揃いませんでした。
ヤフオクの中古エンジン等もかなりの値段になっていて、正直キックが欲しいだけなので焼き付いたボロエンジンで良いのですが、そんなの出品されないのですよね。

2.の案も有力で、多分バッテリーケースを200γにするか改造するかで搭載は出来そうです。
しかし 5L-BS はかなり高いドライタイプを奮発して買ったばかりなので、それを捨ててやるにはハードルが高すぎる。

と言う事で行き着いた先は案3.の節電。
γはキーをオンにすると即座にライトが点灯する常時点灯なので、これをオフにする事でかなりの節電が出来ると判断。
今は法律の絡みもあってマニュアルのスイッチを付けるのは違法なのだとか。。。
それに常時点灯のバイクでライトを切ったら逃げ場の無くなった電力がレギュレターには大きな負担なので、ライトを消すのはあくまでも始動時の節電のみに留めたい。

そんなこんなでネットの世界を徘徊しているとモトイージーなる製品を発見。
これはハイビームを一度入れるまではライトが消灯していて、一度ハイビームを入れるとあとは自己保持回路でライト点灯を維持する製品。
簡単な配線加工で出来るので自作している方多数。
とりあえずコイツを作ってテストして見ました。

そしたら…ライトが点灯しなくなりました。
何か間違えたか!?って作ったモトイージー全バラで検査したけど異常無し。
ただの球切れでした…このタイミングで!?最悪。

んでライトバルブ買って試したら、ライトが消えません、つまりモトイージー効いてません…
なんじゃそりゃ?って検査したらロービームの配線位置が違ってました。
最初に自分でちゃんと確認すべきだったのですけど、ネットの情報には間違ったロービームの端子の記載があります。
ローとハイの位置が入れ替わっている。
これが何故か1つのサイトじゃ無くて多数のサイトにある。
でも端子の位置は規格物で H4 バルブなら変わる訳が無いので、多分掲載しているサイトが全部間違ってる(汗)

正しくは凸型の上側がロービーム。
あと、GND の配線を常時12V と記載しているサイトも有るので要注意ですね、それだとイメージとしてはホットライン(+) ですね。

そんなこんなを乗り越えて、とりあえずの自作モトイージーは完成で動作確認バッチリ。
イメージ 1

これでエンジン始動時はライトが消灯していて、一発パッシングでもくれてやれば以後はキーオフにするまでずっと点灯している。
オッケーですがオッケーでは無い… これでは nao はいつか点灯させるのを忘れる。
何とかエンジン始動を検知して自動点灯できないか?
三相の発電ローター出力から分岐して検地する方法もあるのですけど、これだと始動の為にセルモーター回したら点灯しちゃうんですよね、これではあまり意味が無い。
理想的なのは始動後一呼吸おいて点灯。

エンジン回る事の検知はバッテリー電圧の変化を見るのが最も簡単だと思い付く。
が…実現する為の回路は結構メンドクサイ(汗)
アマゾンでこんなの見つけたのでこれでも良いか?と思ったのですが、もうちょっと調べたら何とエーモンからこんなのが販売されていた
どうやって検知しているのか謎でしたが、amazon の製品より信頼性が高そうだったので買って調べて見ることにしました。

切り替えスイッチがあって、1番がエンジン車で ON側がハイブリッド車の設定。
てっきりエンジン車が電圧の変化をみているのだろうと思ったが、試してみると1番設定は電圧の変化に関係無し。
なんだろう?オルタネーターの AC の変化でも見ているのかな??
で、 ON側で試してみると予想通り電圧変化を検知していました。
13.34V 以上でリレー接点オン、13.25V以下でリレー接点オフ。
イメージ 2
イメージ 3

コレなら使えるでしょ?って事でモトイージーに組み込み自動化する事に決定。

エーモンの説明書によると配線切るな!バッテリー直で引け!見たいな事書いて歩けど今回の用途からは無視して構わない。
必要なのはオンにする閾値のみ。
そのまあバッテリー直にすると、実はコイツ待機電力を結構食っていて数十ミリアンペア常に流れている。
これでは元々の目的の節電にはならないので、今回はバッテリーからでは無く車体側のロービームの配線から電源を引いて来た。
これならキーオフでは電流は流れないので問題無いであろう。。。
イメージ 4

組み立てて実験。

キーオンではロービーム点灯せず。
一度ハイビームに入れればモトイージーの機能で以後ライトはてんとうしたまま。

エンジン始動し一呼吸おいてバッテリー電圧が上がるとエーモンユニットが作動してロービーム点灯。

万が一エンストしてもキーを切らない限りライトは点灯しているのでそのまま再始動すれば夜でも安全!
最初モトイージー機能を外そうと思ったのですが、夜の信号待ちとかでエンストするとライトも消えるのは良くないなと思い立ちモトイージー機能は残しました。
ガンマは結構カブりやすくて、トロトロ走った後の信号待ちはたまにエンストするのです。

放置期間が長くなるとエンジンの掛かりが悪くなるのはどうもγ特有の症状みたいです。
極端に悪く始動後に白煙モクモクの場合はオイルポンプのチェックバルブが壊れていて、オイルがダラダラとケース内に流れ込んでいる場合もあるのだとか…
そう言えば白煙モクモクなのでこの可能性も高いかも(汗)

とりあえず作った装置は動作しているのでこの冬はこれで暫く様子を見てみます。