RG125γ(ガンマ)再生


2018年の正月以来の記事が2018年の年末… 今年は色々あってレース活動はお休み。
特に夏以後はまさかの展開だったのですが、それはまた別記事で。

んで、夏以前は何やっていたのかと言うと町乗りバイクの再生をしていました。

nao は公道用バイクでガンマ125(NF13A, RG125FP) を持っています。
2009年から nao 名義になっていますが、正確には 2000年頃から nao が持っています。
これですね。

実際にはレース活動に時間もお金も持っていかれていたのでガンマは殆ど放置プレイ。
それでもたまにはエンジン掛けて乗ったりしていたのですが、当時の失業とか転職を繰り返したり色々合って再度放置プレイに入り、そして2017年までカバーを掛けたまま見る事が無くなっていました。

2017年のある日、ふと見たら前後ともタイヤがヒビ割れてパンクしていました!
交換した後の画像しかありませんが見事に破れています。
多分新車から一度も換えていない、ガンマは92年モデルです…
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意を決してカバーを剥いで見たら…そこには化石に成り掛けているバイクの姿がありました。
冷静に見れば再生不可能で廃車レベル。

しかし今の世の中では2ストのレプリカ車は大変貴重です。
もう新車は手に入らないし、125の原付2種でのレプリカはさらに希少。

その時には時間が出来れば再生しよう!と決めてそっとしておきました。


そして暫くの時間が流れて2017年のレース活動が終了しました。
nao はずっと勝ち星を得る事を目的と夢に見てレース活動をやってきたので、2戦2勝のこの年は目標を達成したシーズンでした。
そこで翌年の前半はレース活動はお休みして少し他の事に注力しようと決心。

2017年12月からガンマ再生プロジェクトを立ち上げました。

先ずは長期戦に備えて部品保管が出来るようにコンテナボックスを借りました。
何せ錆が酷かったので長期戦に成る事は用意に想像出来ました。
目標はゴールデンウィークまでに復活!そしてプチツーリングに行くぞ!!でした。

先ずはこの有様。
錆と誇りと漏れ出したオイル類の汚れが酷い。
エンジンの塗装すら下からアルミ錆が出てきて剥離してしまっています。
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駐輪場から動かそうとしたら前後のキャリパーが固着していて動かせなかったのでブレーキは無理やり剥ぎ取りました。
タイヤは IRC のタイヤをウェビックで購入して交換、理由は安かったから。
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転がせるようになったら駐輪場から移動して全バラ開始です。
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先ずは完全分解完了。
町乗りバイクは部品点数が多くて複雑でレーサーと比べると物凄い大変(汗)

基本的には全部自分作業で進めますが、フレームとスイングアームの塗装だけは外注にしました。
かつての GUST CLUB RACING のチーム監督が今は蒲田でカオスデザインファクトリーを経営しているので、そちらに依頼です。
錆落としと銀色のリペイントでお願い。
よくよく考えたら付き合いはもう20年以上ですが仕事を依頼するの初めてだったかも。


その他は塗装含めて自分でやりました。
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エンジン開けたらシリンダーヘッドがデトネってザクザクだったのでヘッドとピストン周りは交換。
ケーブル類も交換。
25年以上前のバイクですが部品はまだ出る物もあるようです。

フォークも錆びが酷かったのでインナーチューブは新品交換しました。
再メッキとかも考えたのですが、まだインナーチューブは部品が出るし思い切って新品購入です。
取りおろしたインナーチューブはヤフオクで買った互換品インナーチューブを使って再生して予備にしました。

塗装に出していたフレームが出来上がってきたので再組み立て開始です。
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実はこのちょっと前に SP125 に使っていた RG125γ部品取り車を入手していました。
転倒による破損とかは酷いけど、風雨に晒されて劣化している部分はあまり無くて、全体的には程度が良いです。
フレームはステー類がカットされていたりで使えなかったので処分しましたが、その他はかなり使えます、
これは良い買い物でした!引き取りに宮城県まで出向いたのですがその甲斐はありました。
残念ながら単体での写真が無いです…撮影を忘れていました。
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その後もコツコツと組み立てを続けて一通り形になりました。
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無事にエンジンも始動出来ました!
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完成です。
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完成したのは 5/6 で目標のゴールデンウィーク前の完成にはちょっと届きませんでしたが概ね計画通りでした。
で、ガンマは仕上がったのですがライダー用の装備が一切無かったりするのでそちらも準備。
町乗りヘルメットはアライの SIGNET-RR を使っています。
今は存在しないヘルメットですね。
これがヘリのゴムがめくれて大変みっともない状態になっていました。
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自分で接着剤で張りなおそうとしたのですがダメですねぇ、全然くっ付きません。。。
流石に7,8年前のヘルメットなのでダメか?と思ったのですが念のためアライヘルメットへ問い合わせたら修理可能との事。
こちらはメーカー修理をお願いしたのですが、何と修理代無償でした。
最悪買い替えのつもりだったので大変嬉しかったですね。
因みに nao はサーキット用と町乗り用はヘルメットのサイズが違います。
サーキット用はちょっとキツめでSサイズですが長時間被っているのはキツイので町乗りはMサイズです。
どうも実際にはSとMの間くらいの頭のサイズなんですよねぇ。


無事に完成して近所をテスト走行して、マイナートラブルの洗い出しを終えたところで当初の目的のプチツーに行ってきました。
6月で梅雨入り前、丁度良い暖かさの最高の天気でした。
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