大げさなタイトルですが・・・ 以下長~い独り言です。

ふと思う事があったので記録しておきます。
これから記述する事は人生何がキッカケになるか解らないと言う事です。



nao は 2011年5月に日航系のフライトシミュレーター整備と言う仕事を、会社の経営危機に伴う希望退職で早期退職しました。

早期退職に応募する事に決めていたのは 2010年のうちだったので、退職した後に何が出来るのか?をずっと模索していました。
何せ20年間も一般の仕事とは違う航空業界特有のフライトシム整備なんて特殊な職業だったのでツブシが効きません。
ですから多くの同僚は噛り付いてでも会社に残ろうとしていました。
その気持ちもわかります。
ですが・・・ nao は先を考えると倒産目前の会社に残っても結局何も残らないと判断してさっさと逃げる事に決定。

んで退職後の為に、先ずは資格だ!何かしらの資格を取らないと路頭に迷ってしまう!と考えて免許獲得作戦に出たワケです。
多くの同僚には「資格だけ持ってたって何の役にも立たない」なんて言われましたが・・・ 何もしないのはそれ以下でしょう。

自動二輪大型は趣味として・・・ 大型特殊、第一種大型自動車、第二種大型自動車、けん引と一通り運転免許を取得。
移動式クレーン運転士も取得した頃に大型機材の運送設置をする会社を紹介されて内定を貰いました。
が・・・ 色々と合って内定辞退。


ここで一気に振り出しに戻るのですが、2011年5月を迎えについに退職。


んで次。
ポリテクセンター関東のビル管理コースに入所するワケです。
ビル管はツブシも効くし資格職だし、例え次に務めた会社が倒産しても再就職に困らないでしょうなんて思惑。
ここで第二種電気工事士、ボイラー、危険物に消防設備士と取得してビル管理の大手会社へ就職。
多分ポリテク同級生の中でも1,2を争う上位会社だったと思います。
入社後に第一種電気工事士の試験に合格し第三種電気主任技術者(電験三種)に落ちました・・・
実はここで電験に落ちた事が後々に災い転じて福と成す事になります。

余りにも酷いビル管理の現実を知り、ここも色々合って退職。


次は電気工事士の資格を生かしてセキュリティの施工会社に就職したのですが、シミュレーター整備員時代のスキルを買われてその会社が行っていたもう一つの業務、テレビ局の放送設備の保守部門へ配置転換。
会社は自宅から歩いて10分の場所だったのに、配置転換のおかげで通勤2時間の品川の某世界的電機メーカーが就業場所に。

シミュレーターは確かにコンピューターで制御されていましたが、放送システムのコンピューターとは丸っきり別物。
シミュレーターはメインフレームと呼ばれる大型の汎用コンピューターで OS もいわゆるパソコンとは全く別物。
対して放送システムは市販のウィンドウズサーバー等が多数ネットワークで繋がれて負荷分散して運用、OS は普通に microsoft windows です。

電気工事士で採用された筈がいきなり IT エンジニアとしてサーバーの構築とか監視システムの構築とかやる事に。
ここで IT スキルを身に付けてサーバーとかネットワークとか学びながら仕事して、いきなり放り込まれた某国営放送へのシステムの構築プロジェクトの一部を担当して完成させました。

このまま ITエンジニアとして生涯を全うするつもりで居たのですが、運命が動きます。



ある日スカウト会社から連絡がありました。

それは航空業界の端っこの会社なのですが、nao の持つ資格とスキルに興味を示してくれました。
大型自動車免許とけん引免許を持ち、コンピューターが解りネットワークが解り油圧が理解出来る。
電気工事士の資格を持ち電気も理解している。
危険物も資格を持って取り扱え、そして整備業務の経験がある。
何より航空機を理解している。

ここまで揃っている人間は確かにあまり居ないかも(笑)

実はこの業界は最近急激にコンピューター化が進んで来て、従来のエンジニアでは対応し切れない案件が増えて居ました。
なら ITエンジニアスカウトすれば良いじゃん!ってところですが、それが出来るだけでは困る。
大型自動車と大型特殊の免許は必須だし、油圧が解らないと通常業務出来無い。
制御がプログラマブル化されているので電気も重要ですね。

と言う事で熱烈なラブコールを受けまして転職して今の会社に居るわけです。
会社の唯一の誤算で現在の nao の最大にして致命的なウィークポイントは、アメリカの会社なのに英語が出来ない事です。
そう!この会社アメリカの会社なので同僚も上司も外人・・・社内は全部英語です。
現在の nao の親友は翻訳ソフトと全身使った英会話です。
故に電話には出れません・・・ 全身アクションの伝わらない電話は無理です(泣)
会社からも「あとは英語だな・・・」と言われています・・・



さて・・・ 何かと言うと結局運命なんて何処で何がどう動くかワカランって事です。

フライトシム整備の退職決めたときに大型免許一式取らなかったら・・・

ビル管やった時に電気工事士の資格取らなかったら・・・

放送システムの仕事やらずにネットワークの知識を身に付けなかったら・・・

またまた、もしもビル管やってた時に電験三種を取得出来てしまっていたら。
折角取得出来たのだから、多分電験取っても待遇の悪いビル管で上を目指していたでしょうね。
良いか悪いか答えはまだ出ていませんが、間違い無く今の自分はありません。

また、こんなポンポン動く激動の数年間に文句ブーブー言いまくりながら今日まで付き合ってくれた嫁さんにもそれなりに多少ちょっとだけ感謝しておきましょう。


こう考えると人生に無駄な事なんて何も無いのですね。
その時は失敗だと思っても、後々プラスになる事もある。
それは努力をした人間にしか訪れない事ですが、努力したからと言って必ず報われる訳では無い。
レースと同じです(笑)

今も毎日話せない英語で業務が進みとても辛いですが、これも後々生きてくる経験になると信じて明日からも頑張りましょう!