以前に作った物の改修です。
本来、このシステムではユニットが故障した時にバルブが開いたままで済むようにノーマルオープンのソレノイドバルブが好ましいです。
そうでないとユニットが故障した時にバルブが閉まってしまってタンクへのラム圧加給がされずに走れなくなってしまうから・・・ あとは殆どの時間開いている筈なので電力の問題ですね。
そうでないとユニットが故障した時にバルブが閉まってしまってタンクへのラム圧加給がされずに走れなくなってしまうから・・・ あとは殆どの時間開いている筈なので電力の問題ですね。
と言うのは nao RS でのラム圧加給コントロールのお話。
基本的に今回の S80用も中身の構成とシステムは同じなのですが使い方が違います。
何が違うかと言うと・・・ nao RS はタンクのブリーザーパイプの途中にソレノイドバルブを噛ませて、燃料タンクへの加圧を制御しています。
ブレーキレバーを握る、もしくはスロットルを戻した際にソレノイドバルブが閉まってタンクへの加圧を止める。
それによってコーナーからの脱出時にスロットルを閉じている間の余計な加圧で、燃料がシリンダー内に流れてボコつかないようにしているのです。
ブレーキレバーを握る、もしくはスロットルを戻した際にソレノイドバルブが閉まってタンクへの加圧を止める。
それによってコーナーからの脱出時にスロットルを閉じている間の余計な加圧で、燃料がシリンダー内に流れてボコつかないようにしているのです。
対して・・・ 今回作ったシステムの使い方は全く発想が違います。
本来、nao RS の使い方と同じつもりで作って渡したのですが、使用者さんは考え方が違うようで話を聞いたら nao も驚いた使用方法です。
こっちの使用方法はソレノイドの入力がラムボックスに繋がれていて、スロットルを戻した際にソレノイドバルブが開いてエアボックスの中の余計なラム圧を抜いてやろうと言う物。
こっちの使用方法はソレノイドの入力がラムボックスに繋がれていて、スロットルを戻した際にソレノイドバルブが開いてエアボックスの中の余計なラム圧を抜いてやろうと言う物。
成る程!そう言った発想もある訳だ。
個人的にはボックスに貯めた圧力は有効に使いたいので燃料タンクの加圧を止める方が好きなんですけど(その方がコーナーからの加速時にもキャブにはラム圧が掛かるので)、これもアリですね。
実際にスロットルが開けやすく動けばそれが正解なので、このシステムも検証する必要がありそうです。
個人的にはボックスに貯めた圧力は有効に使いたいので燃料タンクの加圧を止める方が好きなんですけど(その方がコーナーからの加速時にもキャブにはラム圧が掛かるので)、これもアリですね。
実際にスロットルが開けやすく動けばそれが正解なので、このシステムも検証する必要がありそうです。
と言う事で、nao RS と使い方が全く逆になります。
実は今まで nao RS のスペアである MC18 NSR250R のソレノイドバルブを貸していたのですが、今回 RS250R用のノーマルオープンのソレノイドバルブをオーナーさんが購入したのでそれと交換です。
バルブの動きが MC18 と RS250R で反対なので、ユニットも反対に動くように改造。
バルブの動きが MC18 と RS250R で反対なので、ユニットも反対に動くように改造。
回路組み換えたら機能確認。
スロットル戻しでバルブオープン、スロットル開いてバルブクローズ確認!作業終了です。
スロットル戻しでバルブオープン、スロットル開いてバルブクローズ確認!作業終了です。
んで・・・配線は注意しましょう。
今回の件とは別ですがワイヤーハーネスの取り扱いが乱暴な人が多くてビックリします。
ワイヤーハーネスがトラブるのが最も厄介なんですよ。
半断線とか、被服剥けてて振動が加わった時だけとか、バンクさせた時だけ調子悪いとか言うのは検査が物凄く大変なんです。
このパターンで修理依頼される事多いいんですが、思った以上に大作業です。
今回の件とは別ですがワイヤーハーネスの取り扱いが乱暴な人が多くてビックリします。
ワイヤーハーネスがトラブるのが最も厄介なんですよ。
半断線とか、被服剥けてて振動が加わった時だけとか、バンクさせた時だけ調子悪いとか言うのは検査が物凄く大変なんです。
このパターンで修理依頼される事多いいんですが、思った以上に大作業です。
トラブル車両見てハーネス悪いよって指摘したら、スペアのハーネスに換えたのに直らない!って言うので見てみたらスペアのハーネスはもっとボロボロで使い物にならないのを取ってあったりとか・・・
ゴミとジャンクとスペアは明確に区別しましょう・・・ 本当に多いいんですよこのパターン。
ゴミとジャンクとスペアは明確に区別しましょう・・・ 本当に多いいんですよこのパターン。
今回の加工時に見つけた被服剥け、こんなのも超危ないです。
車体にエッジが立っていて切っちゃったか潰して被服を押し切っちゃったかですね。
ショートして車体側の電気壊していない様子なので良かったのですがチョー危険です。

車体にエッジが立っていて切っちゃったか潰して被服を押し切っちゃったかですね。
ショートして車体側の電気壊していない様子なので良かったのですがチョー危険です。

この部分が普段は浮いていて、何かの拍子に車体と接触してショートとかしたら原因探すには全ハーネスを目視点検しなきゃならないんです。
莫大な時間が掛かりますし場所によっては ECU とかぶっ壊して大金が吹っ飛びます。
因みに nao R&D で製作するユニットはヒューズとか保護回路入れてないのでショートしたら全損です・・・
そんな事にならないようにワイヤーハーネスの取り回しにはくれぐれも注意しましょう。
莫大な時間が掛かりますし場所によっては ECU とかぶっ壊して大金が吹っ飛びます。
因みに nao R&D で製作するユニットはヒューズとか保護回路入れてないのでショートしたら全損です・・・
そんな事にならないようにワイヤーハーネスの取り回しにはくれぐれも注意しましょう。