ACアダプターに完全に遊ばれてしまいました。


nao家には TEPRA-PRO SR232 なるテプラがありますが、これまで電池駆動でした。
ACアダプターは別売りだったので。

先日電池交換のサインが出てきた事もあり、ふと、ACアダプターどうにかしてやろうか?とちょっと欲が出てきました(笑)
が… 純正品は高いので当然買えませんし、それじゃ面白くない!


秋葉原にでも行けばジャンクな ACアダプターが売られているので、それを購入してとも思いましたが、退職した現在ではもう秋葉原へ出向く事は稀でしょう。。。

先日の地デジ化の際に、テレビ台を片付けていたら懐かしのスーパーファミコン用の ACアダプターが出て来ました。
本体はとっくに壊れて捨ててしまってありません。
何かに使える?と思って取ってあった ACアダプターを今こそ使う時です(笑)


諸元のチェック。
スーパーファミコンACアダプターは 10V 850mA、テプラ純正の SR6A の定格は解りませんが、テプラ本体の DCジャックには 6V 1.5Aと記載がありました。
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ふむふむ。
ちょっと減圧してやる必要がありそうだね?容量は… ま、何とかなるでしょ!って事で。(後に痛い目に合うのですが… ちゃんと計算して確認しなきゃね)



ネジ止めの本体なので、ネジを外してと思ったら、これが特殊なネジでどうにも回せません…
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仕方無いので工具を作る所からです。
M6 のボルトを元に削って工具作って見ましたが、見事に壊れました…
適当な何か無いかな~?と探したら、車載工具と思わしきマイナスドライバーの軸だけ出てきたので、コレを改造して工具製作!

(注) 上のボルトのヤツは失敗した物です…
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これを使ってネジを外して分解。
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初めて ACアダプターを分解して見ましたが、内部は極めてシンプルでトランスと整流用のダイオードが2個と 2200μFのコンデンサーが 1個のみ。
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ふ~む、AC100V をトランスで減圧し、トランス出口の 2相の AC をダイオードでそれぞれ DC に変換して、位相が逆同士の AC の元ネタ同士を組み合わせて切れ目の無い直線状の直流にしてるのかな?(表現が難しい…)
ってのが nao の推測。
合ってるのかな???

ちょっと素子の定数でも変えれば何とかなるでしょ~と思ってましたが、これじゃあ改造して 6V 1.5A を作るの困難じゃん。
さて、どうしよう…





手持ちの材料を探して無い知恵捻り出して、 5V の三端子レギュレターを元に 6V の安定化電源を作る方向にして見る事にしました。

5V の三端子、 7805 で 6V にするには電圧ブーストの方法を使います。
7805 の三端子の GND端子にブースト分の電圧を加圧してやる方法ですね。

サクッと製作して実験。

6.40V の出力を確保。
完璧です!と思ったのですが…
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ACアダプター組み上げて、テプラに実装して確認すると、「電池交換して下さい」の表示が… 何故??
電圧は落ちる事無く 6.40V 出ています。
何故??

容量不足?(ってもモーター回す前なのでそれ以前なのですけど)を疑って、別の高容量の 6V を繋いだけど同じく起動出来ず。

う~ん、仕方無い、電池からの電圧を測って見るか!と思ったら、ここで驚愕の事実が!
いや、一番最初に気付くべきだったんですけど。。。



電池が 6本直列に入ってるよ?6本ですと??



電池って、規格では 1本 1.5A ですよね…
1.5A が 6本って事は、9V ありませんか??

実測すると新品電池は 1.6V くらいあったので、計算すると 9.6V とかありますよ(汗)


使いかけの電池で、テプラの電源端子で実測して確かに 8.9V とかあります… 試しにオキシライド電池にしてみたら 10.8V とか出力していました…


え? 10V??


スーファミの ACアダプター、規格は 10V なんですけど(滝汗)


し… しかし電力の問題があるよな!って事で改造は無駄では無かったと納得しようと思ったのですが、ここでピ~ンと来てしまいました。

テプラのジャックは 6V 1.5A なので、電力は 9W

スーファミの ACアダプターは 10V 0.85A なので、8.5W


殆ど差は無いじゃん!

結局、元に戻して接続、そのまま使えますた。。。
ってな事で大変勉強になりますた。。。