移動式クレーンの運転士免許教習に行って来ました。


IHI技術教習所神奈川センターにて、 4/11~4/16 の 6日間を朝から夕方までみっちりと技能と学科教習を受けて来ました。
移動式クレーンの資格は下から特別教育、技能講習、免許と三段階に分かれていて、免許になると当然国家資格です。

因みに nao はこれまでも 5t未満限定の移動式クレーン特別教育の資格は持っていました。

ここで、アレ?間違ってないか?と思ったアナタは鋭い。
移動式クレーン資格三段階の内容は、特別教育は 1t未満、技能講習は 5t未満、免許になると制限無しになります。

って事は nao は特別教育なんだから 1t 未満じゃないの?って事になりますが手持ちの資格証は間違い無く特別教育で 5t未満と記載されています。


実は… 今から 20年くらい前にこの資格取ったのですが、その当時は特別教育で 5tまで扱えたのです。
その後に制度が変わりまして特別教育は 5t から 1t未満に変更されました。

nao は取得時に 5t未満でしたから、それが継続されているのかと思っていましたが(自動車運転免許とかは制度が変わっても改正前の自動車を乗れますよね)、なんと特別教育であれば取得時に 5t であっても現行の 1t未満が適用されるとの回答でした…

多分知らずに扱ってる方多数かと思われ(汗)

荷重制限でそんなに問題あるの?と思うでしょうが実は大問題です。
世の中 1t未満の移動式クレーンなんて殆ど存在していません。
nao は見た事ありません!
一般的な所謂 UNIC ですが、殆どが 2.9t だと思います、2.9t以外見た事無いです。
これは法令の関係で 3t以上だとメンドクサイ車検の様な検査が増えるので、3t 以内で最大荷重を狙った結果と思っています。

って事で、最低でも現行の資格制度に合わせると UNIC が扱える 5t未満の移動式クレーンを取り直さないと役に立ちません… 因みにこれは現行では小型移動式クレーン技能講習と言う資格になるようです。
さてどうした物か。。。


事の始まりはこんな感じだったのですが、結局仕事に生かそうかと考えると最上級資格である免許を取って運転士の肩書きを得るのが最強なのは言うまでもありません。
免許を取得した者だけが、運転士となりオペレーターと呼ばれるのです。
運転士免許は数ある建設系の中でも資格取得が難しく、逆言えば持っていれば今後色々と有利になるかな?とも。


どうせ今は時間は無限にあるので(笑)お金はありませんが…



なので一発奮起して、嫁さんにお金借りて移動式クレーン運転士免許にチャレンジしてみる事にしました。
方法としては自動車運転免許と同じで、試験場での技能学科一発試験と指定教習所卒業で技能免除を得て試験場での学科試験の二通りがあります。
勿論一発試験で素人が通る程甘くないです。。。
なので指定教習コースへ。
んで、調べてみると

うちから歩いて 10分の所に教習所がありました(笑)
ついでにフォークリフトもやっていたので、当初はフォークリフトは別の教習所の予定でしたが纏めて日程組んでフォークリフト技能講習終了後の翌日から教習開始です。

毎日朝8時15分から 18:00頃まで… 学科と技能を受けて最終日に学科模擬試験と技能検定試験。

学科難しいです… 力学と電気で計算問題あるのですが、円錐の体積の求め方は勿論、円の外周の計算方法すら忘れている頭では講師の説明が全く理解出来ない(汗)
この様な荷重の式など何をどうやって良いのか??、全く理解不能…
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知っていて当然とされる方程式は既に nao の頭からは抹消されています… そう言えば中学あたりでやったような記憶が…
そしてトドメは、なんと nao は分数の割り算のやり方間違ってました… 分子と分母を逆に理解していました… 
なので方程式が合っていても答えが全く違うと言う結果に。
これに気付くのに丸一日要しました。あ~恥ずかしい。。。
勿論帰ってから算数のお勉強です。
電気の計算式。。。そうそう、なにやら E I R のカブトムシだかの理解図があったっけ… 
電圧を求めるには電流X抵抗だっけ??
このレベルからやり直しです。。。

そして技能教習は巨大なトラッククレーン!
ジブ伸縮式のと組み立て構造式(ラチス式)のがありましたが、nao の指定されたクレーンは伸縮式の三号機です。
形式名は TL-160M、箱型伸縮ジブ式トラッククレーン!
因みにジブとはクレーンの腕の部分ですね。

一号機(ラチス構造式ジブ)
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二号機、三号機(箱型伸縮式ジブ)
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二号機が腕を伸ばして荷釣りに入るとこんなに巨大です。
まるでその姿は新型のモビルアーマーです(笑)
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当然操作は物凄く難しい。。。


最終日も技能検定は荷振れの収束に失敗して一回ポールに軽く接触しましたが、ギリギリ合格圏内の点数だったようで一発合格でした。

学科模試では過去の試験場での学科試験問題を実際にテスト形式で 2006年後期分から 2010年後期まで 9回行うのですがいずれも合格圏内で一安心です。
学科試験は合格点が総合60点以上で、それとは別に知識・法令・原動機/電気・力学の分野別に4問間違えると総合点が合格点でも不合格になります。

なので力学で計算出来ないとか、法令を憶えていないとかで合格点だったのに落ちる方が結構居るそうです。。。

ちなみに nao は全試験合格基準クリアーで2010年後期問題は 100点満点でした!
模試で無く本試験でもこうありたい物です。

で、残りは最後の試験場での学科試験。
5/11 に千葉県の五井にある試験場へ行ってきます… 学科試験は年六回しか実施が無く、これに落ちると次の受験は 7月です。
そして技能検定の有効期限は 1年間なので落ちたら大変です(汗)

覚えた事を忘れないように復習して今のレベルを保って何とか学科試験を無事にクリア出来るよう頑張らなくては!