P-LAP 初期型のセンサー2個を修理しました。


P-LAP初期型のセンサーです。
以前に関東雨のサンバルカンの一人からジャンクなセンサーと言う事で3個貰っていました。

1個は使えるけど残り 2個は使えないと。。。

本人は既に買い替えキャンペーンの時に P-LAP3 に買い換えて居るので、もうこのセンサーは使いようが無いのでって事で研究材料に提供して貰っていました、ありがとうございます。


さて、先ずは機能確認。

ふむふむ、確かに 1個は問題無いけど2個は全く反応しませんね。
これは良い壊れ方だ(笑)
なまじ中途半端に反応したり、実装すると誤作動するとかの場合は大変厄介ですが、全く動かないのであれば机上でテスターで原因を追い掛けて行けます。


最初の 1個。

蓋を開けて見るとビックリ!なにやら埃のような、埃とは違う細かいチリのような汚れがビッシリです。
何だコレ??
イメージ 1

何かの素子が破裂したのかと思いましたが、そんな形跡もありません…
よく見ると防水用のゴムパッキンが浮いているので、水でも入って埃も巻き込んだ??解りません。
とりあえず清掃して基板を目視確認、問題発見出来ず。

では P-LAP につないでテスターで原因を追って行きましょう。
と、ここでセンサー側の配線を曲げた所で一発誤作動。
ここをウニウニやると勝手に作動しますね… 線を外して通チェック、半断線を確認したのでケーブルカットで断線部分を詰めます。

で、再接続。
全く反応しませんね~、まだ他に原因がありそうです。

テスターで電源とシグナルラインを地道に追って行きます。
センサーの素子からの出力が途切れているようです。
接続のワイヤーに通が無い所が一箇所… 配線をウニウニやってやると動く時があるのを発見。
シリコンを剥いで確認すると断線してました。(シリコンを基板を傷付けないように剥ぐの難しい…)
イメージ 2

では修復。
ラッピング用の単線と思わしき線で接続されていましたが、これだとまた切れそうなので、錫メッキ線で接続しました。
イメージ 3

組み上げて機能確認。
問題無し!復活しました。




次、2個目

2個目も同じく全く反応無し。
う~ん、素直な壊れ方最高です(笑)

分解してみ見ると、先程のような異常な汚れはありません。
また、製造時期が違うのか作りが違っていて、先程のはセンサー基板と本体基板がラッピングワイヤーで接続されシリコンで基板同士が接着されていましたが、こちらは半田付けで基板同士が止まっています。

テスターチェック。
先程と同じくセンサー素子からの出力が接続部で途切れているようです。
半田付け部分で接触不良がある様子。
半田を除去してみると… 芯線が無いです、パターンの間に半田を流して半田線でラインを作っています。
結構強引だなぁ(汗)

よく見ると半田にクラックと思わしき物も発見… 宜しく無いので、接続部の半田を全部除去して錫メッキ線で芯線を作り半田付けしました。
イメージ 4

組み上げて機能確認、問題無し!!復活です。



実装については、テストライダーをスカウトしたので後日試して貰いましょうかね。。。

今回の修理が上手く行っていれば 3点間計測対応、HRC LOGGER 出力対応型に再改造です。




お願い


ジャンクな P-LAP SENSOR 余ってる方居たら研究用に提供してくれると嬉しいです~
初期でもⅡでももちろんⅢでも何でも引き取ります(笑)