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TZ125 の MCFAJレース後確認整備を実施。


MCFAJ RD2 FISCO 終了後随分と経ってしまいましたが、ようやっとハイエースも一段落なので TZ の確認と練習装備への戻しを実施しました。

タイヤとピストンを練習用へ変更予定。

まずはタイヤから。
嫌いなタイヤ交換を嫌々ながらもやっていると、いきなり衝撃の事件です。
フロントタイヤに画鋲が刺さっているではないですか!
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マジですか!!??

とりあえず位置をマーキングして引っこ抜いてから石鹸水を垂らして見ますがエア漏れはしていないようですが…使えるか?まだ 1レースしかこなしていないタイヤだから捨てるには早過ぎます(泣)
とりあえずキープで行きましょう。

あと、タイヤ交換時に思い出したと言うか、気付いた事が。
前回はタイヤサービスにタイヤ交換作業を依頼したのですが、金属製のバルブキャップが付いて来ました。
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見た目は高級感あってカッコイイ金属キャップですが… これは使えません。

何故なら結構重いんです。
折角キッチリとバランス取ったタイヤでも、キャップがコレだけ思いとそれでズレてしまうような気がします。
ま、気持ちの問題が大きいですが… 持ってる方は比べて見て下さい、プラ製とは桁違いに重いですから。


タイヤ交換を終えたら次はエンジンです。

前回デトカンも23発でちょっと多めだけど良い感じでしょ~問題無いでしょ??と思ってヘッドをオープン。
案の定デトネも無く良い感じ。

富士を走る場合、nao は RS も TZ も出来るだけ MJ は濃い目で走ってます。
絞ると空ぶかしでのフィーリングは良くても実走で 6速全開が伸びません。
ロングなギアを引っ張りきれて居ないと感じてます。
なので MJ は大き目、 PWJ も大き目にしてカットタイミングを上の方(TZ KIT仕様で 12800程度を狙ってます)にする感じなので、デトネは殆ど出ません。

そのままシリンダーを外して見ると…
排気ポートの柱部分でピストンがカジッてます。
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あらら… 前回も新品ピストン入れたらカジッていました。
排気側もピストンに顔が写る位当たってます。

オイルを濃い目にして OK かと思ってたんですが、新品ピストンだとカジる傾向があるようです。
ピストンクリアランスがキツ過ぎるかも。

実はこのキットシリンダー、本来はアブガス用の A ピストンが指定なんです。

が、とっくにアブガス用ピストンなんて手に入らなくなってますから、A よりワンサイズキツくなる無鉛用の B を選んでました。
元々、アブ用ピストンより無鉛用ピストンの方がクリアランスが広いので、これで行けるかと思ったんですが、どうやら無鉛ピストンでも A を選ぶべきのようです。
僅かなクリアランスだと思うんですが… 中古ピストンだとカジりませんから。


シリンダーを確認すると、何とチャンバーのスプリングフックが
千切れる寸前!!
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ここは構造的に無理があるような気がします。
アルミの鋳物成形でスプリングを引っ掛ける穴がシリンダーに開いていますが、当然消耗します。
RS のように別部品のフランジにあれば交換も可能ですが、シリンダーと一体物。
RS は鉄なのでまだマシですが、TZ はアルミなのでガンガン減ります。
これはもう自力では対処が難しいので、ペンタグラムに相談の電話を。
溶接で埋めて成形すれば一度くらいは何とかなるんじゃないか?と言う事で後程持ってきますと予約。

溶接に出す関係で YPVS 他外してシリンダー単体にしますが、ここで見つけました。
YPVS の角が補助排気ポートを邪魔してます

YPVS のギロチンバルブ角部分が面取りされていないと YPVS 全開時でも補助排気ポートに出っ張ってしまって正確な意味の全開にはなりません。
スタンダードシリンダーでは現物合わせで加工して貰っていたのですが、このキットシリンダーは借り物なのでバルブはそのまま、チェックすらしていませんでした。

スタンダードシリンダーのギロチンバルブを納めて見ると、微妙に面は違いますが補助排気ポートもちゃんと全開になります。
なのでギロチンバルブは移植。

左が未加工で右が補助排気ポート部分加工済みです。
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これでもうちょっとパワフルになってくれると嬉しいのですが。。。


ここまでで一旦片付けてペンタグラムへ。

シリンダーを溶接加工でスプリングフック穴再生して貰いました。

あまりシリンダーを溶接する事はしたくありませんが、シリンダー壁面から離れた所だし、他に再生の手段が無ければ仕方ないですね。

無事再生完了!
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今日はここまでで終了です。
組み立てはまた次回。