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TZ のエンジン整備を実施しました。


今日は RS のエンジンを仕上げてから、続いて TZ でした。
前回走行してからほったらかしだった TZ
キット仕様車にしてから全開走行してほったらかし。
ようやっとエンジン開けて見ると、さすが TZ しかもキット車。

軽く焼き付いてました…
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実はもう一本そのまま乗っちゃおうかと計画していたんですが、やめて置いて良かった…
最後に乗った日、思った程水温が上がらなかったので、多分低温焼き付きですね、TZ をナメてました…
足回りなんて nao的には付いてりゃ良い程度ですが、エンジンに関しては物凄くシビアです。

ちょっとでもセッティングミスると、即座に焼き付きますしエンジン始動すら困難です。
キットシリンダーでさらにその傾向が強くなっているかもしれません。


シリンダーへのダメージは殆ど無かったので、ペーパーで軽く修正してピストンを交換。
TZ はピストンとシリンダーにサイズ別の勘合があるのですが、このキットシリンダーはBのピストン。

しかしヤマハのピストンはサイズ刻印は無いので、手持ちのピストンは最初にサイズをマーキングしておかないと識別不能になってしまいます。

いくつか貰い物のピストンもあったのですが、サイズがイマイチ不明なのは思い切って捨てました。

シリンダーに組み合わせてシックネスゲージの抜き加減で見極めると言う方法があるのですが、これがイマイチ nao には良く判別出来ません。
怪しい物は使えないですから、捨てちゃいました。

エンジンはピストン交換で、ヤマハ TZ 特有のピストン突き出し量の調整をしなきゃなりません。
とりあえず狙いは 0 フラットなのですが、 5KE のガスケット 0.3mm と 0.4mm の組み合わせで +0.05mm

う~ん、-0.05mm だと真冬の富士走行と同じだから、今回物は試しで +0.05mm で走ってみましょう。

点火時期は BTDC2.1mm に設定。
ヤマハは点火時期の調整もダイヤルゲージでピストンの位置から算出するので大変やり難いです。
ホンダのように目盛りに合わせるだけに慣れちゃうと大変さが良く解ります。

一通りエンジン回りが終わったら、いよいよ故障診断。


何かと言うと
YPVS
そう!ヤマハ・パワー・バルブ・システム!
nao TZ は 97 なのでショートエンジン、スクエアでは廃止された YPVS が標準装備なのです。

しかし去年くらいから YPVS モーターの調子が悪くなり、たまに動きが止まるし作動音も元気無い。
モーターか、CDI UNIT だろうと思うのでモーターを買おうとしたら、なんとヤマハからはもう販売終了。


CDI UNIT とモーター両方ともスペアがあるので、まずはバッテリーを繋いで状況チェック。
あれ?全く動かない…
最初はついにトドメが刺されたか!と思いましたがバッテリーが上っていました…

部屋から電源を引いて、12V電源を接続して再チェック。
戻し側は普通に戻るけど引き側は弱々しい。
プーリーを外してモーター単体にしても変わらず、やはり何かが壊れています。

手っ取り早く CDI のコネクターを付け替えて 94CDI でモーターを駆動させてみても状況変わらず。

モーターを 94モーターに交換したらバッチリ直りました!
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ネットで調べて見ると、YPVS モーターが故障する例はヤマハ車には良くあるみたいですね。
そのモーターが販売終了で入手不能ってのも困りますが… 何か他車種のモーターを小改造で流用出来ないのかな?
3XV のモーターとかコネクターの変更程度で使えないのかな?3XV のを見た事無いので解らないのですが。

モーターを交換してチェックして見ると YPVS の全開位置が変わってました。
やっぱり以前のモーターでは引き切れて居なかったみたいです。

さて、壊れた 97 モーターは駄目元で分解して修理予定です。
直ると良いのですが…

kaz*279*020*1*08 さん、部品を譲っていただきまして本当に有難うございました。


ざっと全部終わった頃にはもう真っ暗。
1日で2台面倒見た事は無かったので結構疲れました。
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