一夜明けて 4/19 レース当日


朝はちょっと冷えますが、筑波でのレースでは過去に経験が無いくらい過ごしやすい陽気です。
いつも暑いか寒いか、両極端のレースしか経験がありませんでしたから。

MCFAJ は朝が早いです。
決勝も午前中で終わるので忙しさは凄まじいです。

受付、車検と済ませたらそのままウォームアップエリアへ。

7:20 のエンジンスタートタイムと同時にエンジン始動。
気象条件は前日と大差ありませんが、朝も早く気温も上らないので MJ のみ前日から上げて予選に挑みます。
この時にしっかり確認しておけば… それは後の話で。

8:00 にはスタ前チェックなので、エンジン回して異常が無い事を確認したら着替えてスタ前に向かいます。


予選開始

今回も GP125 は他クラスと混走で、速度差が物凄いです。

1周につき30秒くらい遅いバイクも混走なので物凄く走り難いです。
決勝では2周で周回遅れ??

それが解っていたので、予選では最初の1周か持っても2周、タイムアタックのチャンスは極僅かです。
予選では最前列にマシンを並べて、誰よりも早くコースイン。
早い段階でタイムを出す作戦です。

いよいよコースイン。
直後のS字から全開で行き後続を離します、作戦成功!チャンス到来!と思いきや…

S字でエンジン停止…

何だ!?何が起きたんだ!?

ん…  あ!! キャブを濃くした時に燃料コック開けたっけ!?

即座にコックを確認するとやっぱりオフ。

しかしガソリンチューブを付けた記憶も薄いので、第一ヘアピン外側で一旦確認してコックオン。
作戦は脆くもイキナリ崩れ去りあらゆるバイクを交わしながらの予選になってしまいました。

しかも燃料コック事件のあおりで予選時間も随分と削り取ってしまいました。
元々短い予選時間なのでかなりヤバイ。

それこそペースの遅いバイクを縫うように走りながら予選終了。
ストレートでも内側に別クラスのバイクが居たりしてらっぷ君も採れませんでしたが予選終了後に
リーダーボードを確認すると… 上から3番目にゼッケン16が。

正式結果でもそれは同じでした。
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タイムは決して褒められた物じゃなくて 6秒台ですが、皆さん同じ様に苦労していたようで、色んな悪条件が重なった結果なんと人生初の予選3位、すなわち
フロントロー決定
です…これには驚きました。

20年レースやってますがフロントローに並んだ経験なんてありません!!汗が噴出して来ました。

ポールポジションは岡田選手。
2位は山本選手。
3位が nao で 4位に石川選手。

MCFAJ筑波E125の3強に割って入ってしまいました… ま、皆さん危険だからペース押さえて走っていたようですが、結果は事実です。
なんとかこれをステップアップのきっかけに結び付けなくては。

決勝に向けては温度も上昇してきて暑い!スタ前チェックでは思わず日陰に避難。
EXPERT のプレッシャー、予選3位のプレッシャーに正直足が震えて立ってる事も困難です(汗)しかし座ったら立ち上がる自信はありません。
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いよいよコースインでグリッドへ。
目の前には1コーナーしか見えないフロントロー。
心臓が破裂しそうです、怖い、逃げ帰りたい心境で一杯です。
そして選手紹介もいつもより早い(笑)そりゃ3番目ですから。
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隣には山本選手とポールの岡田選手、2列目には石川選手が… スタートに集中しなくては。
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エンジンスタートの合図が掛かり、震える足では押しがけも困難なので嫁さんに補助を求めますが、押しが足らなくて速度が乗らずエンジンが掛かりません。

再度トライと思ったら嫁さん引き上げています(汗)しょうがないので自力で始動を試みますが焦れば焦るほど掛かりません(滝汗)

燃料コックを確認、開いている。
仕方ない、チョークを引いてと思ったらオフィシャルがやって来て
ピット入って!ピットスタート!
なんて言ってます。

フロントローから一転して人生初のピットスタート!?それだけは絶対に避けたい!制止するオフィシャルの脇をすり抜けて半歩、ギリギリでエンジンに火が入りました!
即座にグリーンフラッグで、ウォームアップランへ。
走りながらチョークを戻しラム箱の蓋を閉めて…いや、本当にギリギリでした。

グリッドに付きシグナルタワーを注視。
レッド点灯、そして消灯!
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スタートは可も無く不可も無く、前車が居ないので追突の心配無くタコメーターに注視出来ます。
1コーナーに飛び込んだ時はノービスクラスの化け猫姉さんがスタート良くて nao の前に!

S字で数えた時は山本、岡田、化け猫姉さんに続いて4位!

って事は直後に石川選手が間違い無く居る!化け猫姉さんを早いうちに交わさないと岡田選手が見えなくなっちゃう!多少強引に攻めて化け猫姉さんをパス。

まだ岡田選手は射程圏内です。
2周目にちょっと詰まりましたがトップ二人はそこからペースアップ、それには対応出来ませんでした。

追いかける集中力が消えかけた時、やっぱりやって来ました。

1ヘア立ち上がりで石川選手が並ぶのが見えました。
が!絶対に譲るもんか!
CX を立ち上がって振り切ろうとしますが CX 立ち上がりでは決定的に石川選手の方が早くて第二ヘアピンまでに前に出られてしまいました。

しかし今日の nao RS はすこぶる調子が良いです。
次の周回の第二ヘアピンから最終までの間にパワー差で前に出れました。

エンジンはこちらの方が絶対的に速い。

勿論、最終コーナーは石川選手の方が速いのですが加速力で挽回できるので1コーナーのブレーキングでインを閉めてれば抜かれる事は無い筈です。
後は第一ヘアピンですが、ここでの差は2ヘアからの加速力で挽回出来そうです。

ただ、らっぷ君を見てペースを考えると5秒台の周回です、前に石川選手が出たら逃げられてしまう。
残り3周、集中して責め続けるべし!

ところがその1コーナーで石川選手、予想を裏切ってアウトから物凄い突っ込んで来ました。

っちょと!それじゃ曲がりきれないでしょ!?って思ったらやっぱりちょっと失速気味。
ですが完全に nao のラインを塞ぐ形に。
やられた!こっちは1コーナーの脱出に半クラを当てざるを得なくなり、前に出られてしまいます。

何とか2ヘアまで射程距離で詰めて行って最終コーナーでの勝負へ。
2ヘア立ち上がり加速でグングン詰まります、これなら最終の飛び込みで抜けるって所で周回遅れが。

一瞬の判断違いでイン側に飛び込もうとしたら周回遅れが寄って来て接触寸前、已む無くブレーキを握りアウト側へ出て交わして行きますが、これが決定打でした。

この一発で差がさらに1秒以上は広がったでしょう。

その後も数回周回遅れに引っ掛かり差が付いたり縮んだり。
諦めずに追いかけて、最終ラップにベストタイムの 1'4'832 を出しますが届きませんでした。


結果、GP-E125 デビュー戦は 4位でした。
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RS のベストタイムは更新して、これでようやく TZ と並ぶ 4秒台に突入です。

TZ での自己ベスト は4秒2ですから、まだちょっと届きませんが、今回の悪条件を考えれば、もう RS の方がタイム出せる要素は大きいでしょう。

RS って言うバイクの使い方も何となく漠然と見えて来ました。
TZ よりもピンポイントで、思い切りと勇気を要求されますね。

残念ながら、見え掛けていて一瞬は掴みかけた表彰台はやっぱり幻と消えました。
まだまだ表彰台に乗るレベルの実力では無いって事でしょう。
4秒では選手権に出る事すら躊躇するタイムですからねえ…

とは言え、バトルも有意義で楽しく、RS の使い方も見え、ベストタイムも更新。
フロントローの予選順位と、思い返せば筑波での RS125R のレースとしては上出来でした。
この好調を持続して次も頑張りたいと思います。

協力してくれた嫁さん始め皆さん、応援してくれた皆さん、本当に有難うございました。

最後に欲を言うと、やっぱり台には乗りたかったねえ(笑)