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TZ125 の SJK KIT によるイグニッションセレクターの詳細が解りました。


モノはスクエアエンジン車の SJK KIT に関する物なのですが、今まで各セレクションの詳細が謎だったイグニッションセレクターについて判明しました。

恐らく、ショートエンジンの GP3 KIT に関する物も設計コンセプトは同じだろうと… GP3 KIT の場合は YPVS の制御もされていると聞いた事もありますが、SJK KIT ではスクエアエンジンにも YPVS は搭載されますがタイミング制御はセレクターによる電気では行っていないようです。
GP3KIT とはこの部分が違うのかな…??

いずれにしろ GP3 KIT のマニュアルが手に入らない現状では大変参考になります。


入手した表を見て解った事実。

点火時期が 4種類設定できる。 
 進角 <-- --> 遅角
 (0,4) (1,5) (2,6) 3,7)

PWJ ソレノイドの高回転時のカットタイミングを2種類設定出来る。
 低回転(12000?~) , 高回転(12400?~)
 (0,1,2,3)           (4,5,6,7)


今まで、TZ125 の PWJ CUT TIMING は 12000RPM 固定でKIT車でも設定変更は出来ないと豪語していたのですが、間違いでした。
信じてしまった皆さんスミマセン、ここに訂正させて頂きます。
正確には2種類からセレクト出来るです。


また、前回筑波で Norick Jr のメカサンから相談を受けていた事実もこの票を見ると解ります。
PWJ CONTROLER PC2-RTS を導入してから暖気時の煙が増えた… の件です。

表を見ると、いずれのセレクトでも緩やかなカーブを描いて PWJ をカットしています。
カット機能自体はスタンダードCDI の回路を使っていますから、やはり 250同様のデューティー制御がされているようです。
また、この部分もスタンダード車の機能と思いますがカットも一律では無く、回転数に応じて調整しています。

これがすなわち、暖気時に煙が増えた件の正体ですね、PC2-RTS はデューティー制御していませんし中間回転域の制御も行っていないと思われます。
とは言え、これは暖気時のカブリ対策みたいな物で、実走時はキャブセットでどうにでも対処出来そうな感じですから大きな問題では無いでしょうね。
逆にこんな制御グラフでは複雑過ぎてキャブセットに悩みそうな気もします。

nao TZ はショートエンジンの旧型なので 12000RPM を境に ON/OFF のみのハズ、グラフにしたら切り立った崖のようになるでしょうね。
マニュアルによると、カットは 12000RPM で行われるとなっていますし、実際に搭載している PWJ MONITOR LED を観察しても、12000RPM 以下では常時噴射していました、この表のように途中で噴射をカットしたりはしていません。
ところが、スクエアエンジン車は表を見るともっと複雑に制御しています、さすがに電気は進化しているのですね。


セレクト 7段を纏めると、以下のようになるようです。

進角 <-- --> 遅角
 4 , 3 , 2 , 1

SEL 0 = 進角4 , PWJ CUT 低回転

SEL 1 = 進角3 , PWJ CUT 低回転

SEL 2 = 進角2 , PWJ CUT 低回転

SEL 3 = 進角1 , PWJ CUT 低回転

SEL 4 = 進角4 , PWJ CUT 高回転

SEL 5 = 進角3 , PWJ CUT 高回転

SEL 6 = 進角2 , PWJ CUT 高回転

SEL 7 = 進角1 , PWJ CUT 高回転


nao TZ に関して言うと、そうとは気づかず PWJ CONTROLER を導入してしまったので、謎の YPVS制御を無視すれば実際には 4段階の進角制御しか使って無い事になります。
そうと知っていればもっとずっと安く、簡単に回路組めたのですが… ま、YPVS制御もされると信じて引き続き本物の GP3 KIT マニュアルを探してみます。