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97エンジンのクランクケースへベアリング挿入


実ははこの作業が最も失敗率が高く、最も危険で、成功失敗の明暗を分けるのでは?と nao は思ってます。


これさえ上手く行けばあとは丁寧に作業すれば大体失敗は無いんですが、このベアリング挿入はケースとベアリングの個体差も大きくて、簡単に入る場合と叩く/圧入しないと入らない場合があって、熱も加えてるし出来るだけ力は掛けたくないのですが現実は難しいです。

まずは先日の失敗箇所のリカバリーから。

冷凍したベアリングを真っ直ぐ保持してケースに落とすのが意外と難しく、気付かないうちに斜めに落とすと引っ掛かってしまって熱が移って、気付いた時には抜けなくなり、もう叩くしか無いって事が多いので、かなり神経を使います。

先日、出来るだけ真っ直ぐが解るように治具を作って入れ込んで見たらそれのワッシャーが残ってしまって、結局ベアリングを再度引き抜き… 何やってんだか(猛反省)


今日仕切り直しです。
クランクベアリングは新品を用意して、ケースを熱して冷凍したベアリングを挿入。
クランクベアリングは問題無く挿入、多分良し。
ミッションのシャフトを支えるベアリングと、ウォーターポンプのベアリングは勘合が固くて、結局は叩いて入れたりプレスで押したり。

何時もの事ですがバランサーのニードルベアリングは固いですね。
全長が長いのもあり挿入が難しいです。
ここは毎度の事ですが加熱冷凍に加えて叩くかプレスかで圧入です。
今回はプレスで押し込んでみました。

Lケースカバーのベアリングを入れようとしたら… セットプレートを買い忘れていたのを発見。
ケースカバーのベアリング挿入はセットプレート他、部品を買って仕切り直しです。


とりあえずはケース本体へのベアリング挿入が終わりました。


今回の出来は60点ですね、いや40点くらいかも?
やはり昨日のベアリング挿入失敗で抜き取ったのが痛い、抜く時に熱加えたままかなりの力でベアリング抜いたので(そうしないと抜けなかった…)ケース歪めちゃったかもしれないし… ま、何事も経験と勉強ですね。