97エンジンのクランク交換を始めました。


今現在は 02ケース 98シリンダーのワイドスタッドエンジンを使っているけど、その換装の際に下ろした 97エンジンは遊んでいました。
クランクシールが駄目でミッションオイルを吹き出す症状が出て、下ろしてそのまま。
スペアエンジン作っておかなきゃねえ…とは思ってても実際には予算も回せず、時間も回せず…いや、時間はきっと回せたんだけど、時間を回す気が起きなくて(反省)

ですが…

ようやっと部品を揃えて作業開始です。


なぜいきなりやる気になったかって??


そりゃこんな物見ちゃいましたから!
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いえいえ! nao のエンジンじゃないですよ。
先日の富士で練習中に nao とピッタリ抜きつ抜かれつで引っ張って貰った某選手です。
何周か抜きつ抜かれつを続けていて、後ろに居ると思ってて 1コーナー抜けたら… Aコーナー手前で止まってる…
あれ?どうしたの?ガス欠?なんて思ったら素行後分解して見るとコレだったようです。
こ… 怖すぎる!!

残念ながらこのエンジンはクランクまで焼きついていて、某選手はスペアエンジン無く翌日は参戦出来ませんでした。
う~ん、やはりスペアエンジンは必要だ!と認識。

特別出演、壊れたエンジンに途方に暮れる某選手
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さて、記憶の彼方へ葬り去られ、机の下で箱詰めされて忘れ去られた 97エンジン。
本当にすっかり忘れていて、バラすだけは済ませてあるかと思ってたら… 何もしていないよ。
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と言う事で、まずは解体から。
ケースを割ってクランクシャフトを引き抜きます。

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ここまでは楽勝ですね、難しいのはココから…
ケースからベアリングを抜きます。
ベアリングは nao の場合はバラしたら全交換です。

もしも破損したらえらい事になるので、1個数百円だし思い切って全部換えます!

ベアリング抜くには定番の電熱器で過熱、温め具合は水を数滴垂らして、蒸発具合で見ます。

狙っているのは 120℃。
本当は赤外線温度計とかあれば良いんでしょうねえ… 買うかな?

場所によってベアリングの抜き方は違いますが、まずは温めたケースを持って…上下に激しく振ります!!

これで勘合の緩い数個のベアリングは外れます。

運が悪いと飛び出したベアリングが自分の顔に貼り付いて熱い思いをしますが、間違ってもケースを放り投げては行けません…我慢です。

それでも取れないベアリングはプーラーやあの手この手で引き抜きます。

まず抜けないのはクランクベアリング。
これがケース振っただけで簡単に抜けるようだと困りますが…

これについては裏側から引っ叩いて抜く、プーラーで抜く等が基本だと思いますが、nao は以前 bee さんから教えて貰った方法で、ケース割りの特殊工具にアテ物をしてベアリングを押し出しています。
基本的に nao のクランク交換は2人の大先生、bee さんと masamasa*** さんからの教えを元にしています。

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さて、無事にベアリングが抜けたらケースの古いガスケットを除去してベアリングを挿れて… ですが
ここで問題発生。
あると思ってたベアリングが足りません…
注文リストを確認。

ハイ、注文忘れてます。

しかも買い忘れはそれだけで無くて、nao はガスケット剥がしを塗膜剥離剤を使って行っているのですが、あると思ってた剥離材はすっからかん。


確認はしっかり行いましょう… ここまでで今日の作業は終了です。
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部品は幸いにも全部ホンダ純正部品で HRC部品は無かったので、近所のバイクショップの out run で注文。
剥離剤は塗料のオカジマ十日市場店へ買出しに行って来ました。

次回の休みにケース洗浄くらいは済ませて置かないと。