工具不要でダンパーが調整出来るように 02フォークのトップを改造しました。


試作品は以前に 96フォークで実験済みだったのですけど、96フォークは調整ツマミをアロンアルファで接着と言う強引な代物でした。
これはフォークトップのアジャスターに一体何ミリまで穴開けて大丈夫か?というのが解らなかった為です。
分解図が何処にもないので、このアジャスター部の全長が全く未知です。
ちなみに TZ は全長で10mmもありません、大変短いです。

しかし、このアロンアルファ接着では問題点がいくつかあり、一つは振動や熱ですぐにポロリと落ちてしまう事、これを防ぐ為には対衝撃用や耐熱用の接着剤で貼り付ければ良いんですけど、それをしない理由がもう一つの理由でして、ここを外せないようにしてしまうとオーバーホールに出せなくなってしまうと言う事。

という訳で取り外せる事が大前提なのです。
ちなみにアロンアルファはちょっと半田コテででも熱を加えればポロリと落ちるのでそういう意味ではOKだったのですが。

なので、これはもう覚悟を決めてネジ穴を作ってネジ止めしかないな!と。
しかしいきなり02フォークで試すと失敗した時にショック100倍なので、まずは 96フォークに被検体になって貰います。
狙いはおよそ5㍉のタップ深さ、タップ先端部の関係で下穴の深さはおよそ8㍉掘ります。

慎重にドリルで 3.3㍉径の下穴開け…
無事です、とりあえず貫通しませんでした。
ここまでくれば大体心配事はクリアです。
あとはタップを立てて、4㍉のローレットツマミネジを捻じ込んで、ナットでフォークトップに固定。
試作品で成功を収めました。
なのでいよいよ 02フォークへ…

左はまずまず成功!無事にタップも立ちましたが…
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右はかなりセンターからズレてギリギリでした。
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危な~~~!! もうちょっとズレてたらダンパーロッド買い替えになる所でした。
ギリギリですが収まったのでヨシとします。
センターポンチはうまく中央に打ててたのですけど、ドリルの刃がマイナスの溝で引っ掛かって横にズレ、気付かずにそのまま穴開けてしまったようです。
ここも旋盤かボール盤があるともっと楽に確実に加工出来るんですけど、そんな物持って居ないので電動ドリルで手作業です。

あとは作ったネジ穴にローレットツマミを捻じ込んで、ナットで固定。
ネジ部にはネジロック剤を塗った方がいいんでしょうけど、手持ちが中強度と高強度しか無いんで、4mm のアルミネジ穴に使うと抜けなくなっちゃう危険があるんで、低強度を入手して塗る予定です。
それは後々として、とりあえず完成。
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本当はもうちょっと大きいツマミだと回しやすくて良いんですけどねえ… 欲を言えばアルミだと良いんですけどねえ… アルミの 4mmネジのツマミ、何か良い物無いかな??
旋盤があればローレット丸棒作ってツマミにするんだけど… 外注で旋盤屋さんに出したら幾らするんだろう?? 旋盤欲しいですねえ。
でもやっぱり業者探してツマミ作って貰うかな… せっかくここまでやったんだし。
10mm径くらいのローレット棒って素材として売って無いのかな?あれば 5mmくらいの厚さで切り落として中央に4mmネジ埋め込むだけだから自分でも手作業で何とかなりそうではあるけれど…