P-LAP のジャンク品を入手しました


先日の FISCO選手権の際に、おがわ選手と朝の雑談の際に、nao の使っているタイム計測装置の話題になり、その際にジャンクの P-LAP でもあればそれを解析してマグネットバー感知式の試作が出来るかも…とお話をした所”ジャンクの P-LAP あるよ”との事で譲って頂けました。

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この P-LAP は2個センサーがあるのですが、1個はセンサーが物理的に破損していて、もう一個は作動が不安定だとの事。

確かに1個は破損が激しい… これは解体して回路解析にもってこいです。
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もう一個は見た目には破損は無い、修理できないかな??もしかしたらセンサーじゃなくて本体が悪いのかもしれないけど。

というわけで早速バラしてみました。
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シリコンでモールドされてたら厄介だなと思いましたが、ネジ部が封印されていただけで基板はモールド無しでした。
さてセンサーの基板を眺めます…見た事無い素子があります、これが多分磁気センサーなのでしょう。
あとはアンプの類とノイズフィルターのようです。
途中にボリュームが2個ありますが、1個は多分センサー(IC)への入力電圧の調整でしょうか?
もう1個は恐らくは感度調整の類かと思いますが見ただけでは何とも言えません。
オシロスコープでもあればいいんでしょうけどさすがに持っていませんので…

ざっと見た感じ、同じ物を作るのは結構厄介そうです。
作って作れない事は無いでしょうけど、同じ素子が手に入るかが問題ですね、特に磁気センサー。
この素子の正体を調べる所から初めて代替品を選定しないと。
いずれにしろ冬の間の宿題になりそうです。

さて回路解析は一旦中止して、もう1個のほうのチェックをします。
本体にセンサーを付けて手持ちのマグネットを使って作動確認。
む?確かにたまに動かない時があるな… どうもコネクター部で断線があるようです。
コネクターを分解して配線を数センチカットして半田付けで再接続。
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コネクター部分は問題無し、良好です。
ついでに本体側も分解してみると… おや?このセンサー分解修理した跡があります。
しかし処置が余りよろしくない状態で半田が汚いです。
配線も結構無理やりだったのでついでに処置しました。
どうも以前基板のパターン接続が切れた部分を配線を半田付けして修理していたようです。
機能的には問題無かったのですが、処置が汚いのでケース内に結構ギリギリで収まっていて素子を押し付けていました。
再修理したのですが、基板の状態だけを見るとケースが割れたセンサーの基板ほうが状態は良さそうです。

というわけで… 良いとこ取りでセンサー1個製作。
断線の無いコード、割れの無いケース、修理跡の無い基板と言った構成です。
で組み立てて作動確認、手持ちの磁石での動作は良好です。
あとは実装でどうかですね、一度 TZ か RS に積んで試してみたいと思います。

物はついでだったのでもう1個の方も組み立てておきました。
割れたケースはプラ板とエポキシで修理。
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回路解析と素子選定はおいおい実施していこうと思います、安価に作れればいくつか作って見たいと思いますが需要によりますね、とりあえず自分の分だけあればいいかな?


レンズの曇った RS用デトカン、思い切って修理してみました


別記事で触れた RSのデトカン ですが、どうせこのままでは困るし、ダメ元で思い切って解体修理してみました。

さてどうバラすか?ですが… これはプラスチックケースの中に部品実装したあとシリコンゴムでモールドして塞いでしまっています、このゴムを剥がすのは殆ど不可能です。
なので、レンズ部分の外に出ている液晶本体との間の僅かな部分を切り取って液晶を出すという強引な荒業にチャレンジです、これしか方法が思いつきませんでした。
慎重に、液晶本体を傷つけないように細心の注意を払ってプラスチックレンズだけを切り出します…
なんとか成功です!
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さてココまで来れば曇りの原因の解析です。
曇りはプラスチックレンズの内側ではなくて液晶部分にあります、一瞬凄く嫌な予感がしたのですが、よくよく調べるとそれは水が蒸発したあとの水垢というかカルシウム成分のようです。
洗剤関連で磨いてみたのですがもう何年もこびりついていたらしく全然落ちません。
思い切って鏡面コンパウンドで磨いた所曇りを落とす事が出来ました!
あとはキレイに掃除してレンズ面の大きさに切り出した透明プラスチック板をエポキシ接着剤で貼り付けます。
さらにレンズの接着面周辺をシリコンシーラントでモールドして防水処置。
無事に曇りを取る事が出来、組み立てる事が出来ました、あとは実装して確認です。
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早速車体に積んで、エンジン始動で全力疾走でデトネーションを出す…というわけにも行きませんので、実装した後電源のオンオフで強制的にカウントさせて数字のチェック。
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とりあえず表示に問題無い様で一安心と思いきや… あれ?電源オフにすると途端に表示が消える…おかしい、正常であれば数十分は内部のコンデンサーの逐電で表示されているはず…
念の為 TZ のデトカンを積んでチェックしてみると…やはりそうです、一旦電源が投入されれば電源オフにしても数十分は表示は消えません。
どうも RS用のデトカンは中のコンデンサーがパンクしているようです。
そう言えば選手権の際にさかいさんが、記録されたカウント数はリセットしない限り消えないと言っていたけど自分のは電源オフにすると消えていました、今にして思えばコンデンサーがパンクしているからなのですね…
外付けでダイオードとコンデンサーを載せれば修理できなくも無いけど、自分の RS はバッテリー積んでいるのでこれで使ってみて不具合があればその時に対処します、まあ最初からこれだったと思うので問題無いでしょう。