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FISCO選手権参加してきました。

マシンは 96RS125R
と言っても参加台数1台でエリアと混走でしたが… 選手権はエントリー4台で不成立、残りの3名はエリアに鞍替えしたそうですが自分はバラスト積まなきゃ最低重量違反になってしまうのであえて賞典外で選手権レギュで出させて貰いました。
どうせエリアでも賞典もらえる位置にはいないし…

まずは前日の金曜日。

木曜日にも練習に行っていたけれど、今回の参戦目的の一つ、”2分切り”は出来ず…0秒台がベスト。
若干の不安を覚えつつ金曜日の一本目を走りますが、キャブセット不良によりマシンが走らずデトカン打ちまくり。
急遽ピットインを2回してキャブセットをやり直しますが、いい所が見つからずそうこうしている内に走行時間終了。
ベストは1秒台… ヤバイ。
走行の合間がかなりあって、周りに話を聞くと下は165から上は185までメインジェットの開きが物凄い。
この時、nao は172を付けていたんだけど、もしかして只薄いだけ??
という事で180のジェットを選択。
暖気では172と大差なし… これで行く事にしました。
あとは、木曜の2本目からそうだったのですがシフターがうまく作動しません。
エンジンが冷えているうちはいいのですが、全力疾走を2周もすると段々入らない時が増えてきて、しまいにはまったく入らなくなります。
これはカット時間の調整をしてみたが変らず、もちろんロッドスイッチもチェックしましたが問題無し。
もう公式日程なのでさっさと諦めてマニュアルシフトの練習に励みます。

金曜2本目。
180をえらんだのはやや正解のようで、マシンは力強く走ります。
カウントは他のバイクより多いですが、とりあえず走るので練習に励みます。
途中でかごしま選手に抜かれましたが、”これはチャンス!!”とばかりに必死で追いかけます。
2周ほど背中を見て走る事が出来、このラップでようやく59秒台後半を記録しました。
とりあえず目的の一旦は果たせてほっとしましたが、さらなる上に目標を設定して狙うは58秒台です。

その後も単独で59秒台を1度記録し金曜の走行を終了します。
走行後タイヤ交換、エンジン整備を実施。
ピストンはやはり吸気側に若干のデトネが出ていますが修正で十分に使える範囲です。
一応、決勝用にナラシ済みの新品ピストンを装着します。
タイヤは前回の mcfaj の予選決勝を走っただけの物を使用します。

今回は9番10番ガレージを仲間内で借りて総勢23名?で使用していました。
自分は10番ガレージでした。
整備も途中ですが、ガレージ仲間で風呂(玉の湯)、食事(花まさ館)と済ませ22時前にサーキットに帰着。
そこから整備の続きをして00時頃に就寝しました。
翌朝はスケジュールが分刻みでタイトです。


明けて土曜日。

レース日です。
まずは車検。
選手権は車検項目が沢山ある上に、なにせ7年ぶりの選手権、手順をすっかり忘れています。あたふたしながらも車検を無事終了。
ここで問題の重量測定。
検査官からは”選手権枠だからバイクだけ”と言われたのですが、今後の為にライダー込みでも計ってみてくれと御願いし測定してもらうと… 合わせて 130.1㌔。
エリアに出るには 2㌔の重りを積まないと行けないようです。
重たいカウルを付けても最低重量には届きませんでした。

ココから先は鬼のような忙しさです、増して自分は今回はまったくの一人きりなので忙しさ倍増です。
車検から帰ってすぐに予選出走準備/スタ前チェックと来て予選開始。
予選では相変わらずの直線番町ぶりで59秒を記録。
同じガレージの山本選手から直線番長ぶりを指摘されてしまいます。
何かやってるの?このエンジンと聞かれますが、至ってノーマル、ラム圧が入っている程度です。

で、予選終了後、着替えもせず速攻でガソリンを作っていると、ライダースミーティングが始まるよ!と呼ばれてしまいます。
ガソリン作りも途中でミーティングに参加するもミーティングの開始が遅れてミーティングが終わったのは決勝スタ前10分前!なんだこのふざけたスケジュールは??
ガソリンを補給してせめてニードルだけでも濃くしたい…とキャブを始めますがスタ前チェックは始まっています。
締め切り数分前に無事スタ前を通過してもう決勝です。
朝の車検から休む暇まったくナシです。

さて nao のグリッドは4列目アウトから2番目です。
さすがにエリアの選手は速くて、nao の実力ではベスト更新してもここが精一杯です。
どうせ賞典外だし、勉強のつもりで精一杯走る事にします。

運命のスタート!
クラッチミートが完全に失敗でストール同然になりクラッチを切りなおして繋げ直すも同じくストール!
気付いた頃には一人取り残され1コーナーへ向けて猛ダッシュ!
本日も相変わらず直線番町なのであっという間に遅れを取り戻し1コーナーへ。
ところがここでアクシデント発生。
1コーナーで多重クラッシュが発生し赤旗中断です。
幸いにも nao は避ける事が出来ましたが結構ぎりぎりでした… 危うく転倒した友人を引いてしまう所でした。

レース進行を再度やり直しという事で向かえた再スタート。
またもクラッチミートでストール、どうも半クラッチがまったく効かずクラッチ周りに不具合を抱えているかもしれません。
先程と同様最後尾から猛ダッシュで1コーナーへ。
またも前方で2台が転倒していますが今回は赤旗にはなりませんでした。

ココから先はよく憶えていません…
只ひたすら全力疾走で走って数台を抜き、数台に抜かれ(先程の1コーナーの転倒の影響で遅れたトップライダーかと)ペースがやや同じ数台を捕らえます。
これが何位集団かはわかりませんが、かなりの接戦を楽しませていただきました。
相変わらず自分のバイクは直線番町なので、最終コーナー抜けてからはスリップなど使わなくても殆どのバイクはあっさりパス出来ます。
nao RS の直線番長ぶりを知っている山本選手は nao を嫌って直線で大きくマシンを振ってスリップを嫌っていましたが、申し訳ないけどスリップになど最初から入っていないし(最終コーナー抜けた時点でライダーの実力差からスリップに潜り込める位置にいない…)スリップ関係無くあっさり抜き去れます。
直線では簡単に前に出れますが、インフィールドではライダーの実力差がモロに出ますので100Rであっさり交わされてしまいます。
そんな展開を2周に渡って山本選手と繰り広げますが、そのバトルのさなか、前方にいた#21 #22 のバイクに追いつきました。
ところがこの #21 のバイク、nao の直線番長ぶりとほぼ同じ速さを持っているのです。
最終コーナー立ち上がりから1コーナー直前まで差が殆ど変りません、数周分析すると若干こちらのほうが速くて差が縮まり1コーナーへの進入って所です、6速の領域で差があるのでしょうか?
見たところライダーも小柄で… こちらと同じ種類の軽量な速さのようです。
山本選手を交えた3つ巴の展開になりましたが、直線から1コーナーのブレーキングでは nao に分があるのが解りました。
次の1コーナー勝負!と思ったら山本選手がスローダウン… マシントラブルのようです。
#22 のバイクは見えない位置に逃げてしまい、残るはこの #21 です。
ストレートスピードがまるで同じ事から勝負所はブレーキングです。
1コーナー、気合を入れてフルブレーキング!#21 を刺して1コーナーへ。うまく立ち上がる事が出来て #21 のバイクには刺し返されませんでした。(レース後に解った事実によれば#21は1コーナーの多重クラッシュの際に転倒していて、その時にタンクのラム用のブリーザーにヘルメットが接触しダメージがあって決勝中にタンクのブリーザーニップルが折れてしまって後半はラム圧がタンクに掛からなかったそうです、気付いた後は手でブリーザーをタンクに押し付けて走行していたそうです…)#21を抜き去ったらあとはひたすら全力疾走、遠くにもう一台見えますが、差が縮まりません。
そして12周のレースを終えました。
肝心のベストタイムは… 目標値の58秒台に入りました。
金曜日の目標設定もクリア出来てまずは一安心です。

今回は色々と勉強になりました。
いつものスポーツ走行では得られない 125 ライダーから学ぶラインや走り方が見れました。
特に今回エリアで優勝したかごしま選手の後ろを走れた2周が大きい!各コーナーの進入、特に1コーナーへはかごしまさんの後ろを走ると立ち上がりが物凄く楽でした、いかに自分のイン付きが早いか実感してしまいました。あとは練習走行でさかいさんに異次元のタイム差でぶち抜かれた後、あ…!と思うや否や自分の中で保っていた”安全リミッター”がプチッと解除されてしまいました、この後から一気に1秒以上タイムが上がり、同時にオンボードストップウォッチなど見もせず前だけ見て全力で走ってました、絶対追いつけるわけ無いのにねえ。
おかげでこのレースウィークでベストを2秒更新出来ました。
今後も更なる上を目指して頑張って行きたいと思います。

そうそう…
チェッカーを受けて退場なのですが、賞典外だし位置からしても表彰台には縁が無いはずなのでさっさとガレージ引き上げようとしたらオフィシャルに止められてしまいます。
なにか違反でもしたか??と一瞬嫌な予感がしましたが、マシンを置いて上に上がれと… 何かと思えばクラス別の表彰台をやると。
ええ!?選手権1台だよ???
という訳でたった一人の表彰台でした…チョー恥ずかしい。
シャンパンも一人じゃ寂しいな… と思っていたら先に表彰済ませていたエリアの3人がシャンパンファイトに飛び入り参加してくれました!有難う御座います。
一応、台の上からのインタビューには只一言”一人じゃ寂しいです、皆もっとエントリーしてください”と御願いしておきました。
これを見てる皆さんも FISCO選手権参加しませんか?参加してくれませんか??

その後はかたずけを済ませ、さかいさんと一緒に1コーナーの多重クラッシュで病院送りになった友人の見舞いへ。
鎖骨と肩甲骨、肋骨の骨折と肺挫傷があるとの事で結構心配だったのですが思ったよりも元気で安心しました。

ちなみに今回の決勝でのウチの番町さんは最高速 217.5km を記録しました。
ライダーが最終コーナーヘタクソすぎてスリップストリーム使ってません… ホントに速いですね、もはやキット車なみ?(ちなみに某キット車は220km が最高速でした)