







殆ど不可能と思われたラム圧化が形になりました。
昨日行き詰まったイグニッションコイルはペンタグラムで移設してもらいました。
場所はフレーム右横。
なんでもここに付いている TZ を見た事があるとか。
ようやくダクトが付き、カウルも干渉部分をいろいろ対策して取り付け、、、ものすごくクリアランスにうるさくて、ダクトがなかなか入らない!カウルが付かないよ、、、
これはかなりコツが要るらしくて、数回やっていたら”バキン!”という割れたような音と共にダクトが入りカウルが付きました。
何回かやっていますが、うまく入るときと入らないときがあります。
早い所マスターしないとおちおちカウルも外せないよ、、、
そしてようやく形になりそうで、とりあえずなんとなくバッテリー繋いで電源入れてみました。
この行為がまさかトラブル発見の引き金になるとは…
電源オンでメーターが動き、ypvs がウイーン、ウイーンと動きます、、、って、ええ!!??
動かないよ、ブブブブとうなって震えてるよ!
色々調べると開く方向には動かないが閉まる方向には動く、なんじゃそりゃ??
モーターからワイヤーを外してフリーにしたら元気良く動く、、、シリンダーのバルブに問題アリか…
シリンダーを外しYPVSを外してみると、ギロチンバルブのシャフトが抜けかけてずれていて、これがモーターカバーに当たるのを発見!
ん?ちょっと待てよ、、、このバルブおかしくないか??
スペアと比べて見ます。
やはり、、、スペアはバルブ本体のシャフト自体が真ん丸でなくて蒲鉾状であり、そこにツバのあるシャフトが入っています、その為絶対にずれたりしません。
しかし、今回トラブったバルブはバルブ本体のシャフトが真ん丸で、駆動用のシャフトもツバ無し真ん丸。
これではストッパーが無いわけでずれるの当たり前でしょ、、、というか、以前 nao が乗っていた 250 も含めて、こんな真ん丸シャフトのバルブ見た事がありません。
良く見るとバルブ本体も左右が面取りされていて違う物です。
このままでは当然使えないし、 nao のスペアが互換性があるのか不明になってしまいました。
仕方ないのでもう一度ペンタグラムへ…
ペンタグラムでもこのバルブは見た事が無いとの事。
面取りについては、チューニングの一環で補助排気ポートにバルブの端が出っ張るのでそこを削るのは一般的との事。
どうやら nao の手持ちスペアは互換があるようです。
ではこの真ん丸シャフトのバルブの正体は??
ペンタグラム社長のシゲさんが調べてくれました。
それによると、98年型から、この真ん丸のバルブに部品が変っているそうです。
本来は圧入であり抜ける事は無いとの事、その後ペンタグラム内を探したら同じ形状のバルブを発見(ただしお客さんの部品)、これはシャフトが動きませんでした。
さて、、、nao のバルブですがこのままでは使えないので、スペアのようにシャフトを蒲鉾状に加工して、ツバ付きシャフトを入れてもらう事にしました。
ちなみに、この駆動用のシャフト、真ん丸は数十円で蒲鉾は800円くらいだそうです、、、これはコストダウンで丸くしたな…
今日のところはスペアのバルブを組み込みました。
よくよく探したら、以前貰ったシリンダーにバルブが付いているのがあって、それは補助排気部分が面取りされていたのでそれを使いました。
いや~スペア貰っておいて良かった!
で、YPVSのトラブルが解決して、ようやく本当にラム圧TZが形になりました。
このぶんだと実走テストでもトラブルありそうで嫌だなあ、、、
そうそう、昨日ちょっと話したコスゲエンジニアリング(kes)製シリンダー、どのくらいすごいのか画像を掲載しておきます。
ちょっとこの柱の細さは凄いです、パワーは出そうだけど焼きついたらバラバラになりますな…