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8日に富士を走ってきました、今年初の走行で去年11月以来のTZです。
去年の11月の最後の走行までデトカンを異常に打つ現象が解決出来ず、ペンタグラムと相談の結果”クランクシャフトの使いすぎではないか?(1000km使用)”との事でクランクをペンタグラムで組み替えて貰っていました。
また、デトカンのセンサー本体の不具合も十分に考えられたのでデトカンセンサーも借用して実験してみる機会を得ていました。

実は8日は筑波に行くか、結構悩んでいたのですが結果的には富士に行って正解でした。

8日は午後から走行枠なのですが、準備が出来ていなかったので朝に富士に到着して、筑波仕様だった車体を富士仕様に変更します。
これまでファイナルを含めたギアレシオについては全然良い所が見つけられず苦労していたのですが、これまで試した事の無い 1 から 6速まで全て "C" ギアで 18:39 というファイナルを選びます。
さて、スプロケット組み替えるかなーとリアホイールを外したら、、、うげ!!ホイールのハブダンパーがバラバラにぶっ壊れている!!

実はこのハブダンパー、94モデルと97以後の物と95,96モデルの物では部品が違います。
今回壊れたのは95,96モデルのタイプの物です。
何が違うかと言うと、、、94~96まではホイールダンパーが3個で、97以後は4個になりホイールが違います。
で、初期型の94モデルではTZ250、と 125の97以後の物と同じ固めのダンパーが使われていたのですが、
聞いた話で 94モデルではホイールダンパーの容量不足により固すぎるゴムがホイールを壊してしまった…その為に95,96モデルでは柔らかい材質のダンパーに変更された。
97モデルでダンパーの数を4個に増やして以前と同じダンパーに戻したとの事でした。
nao のホイールは見ての通りダンパーが3個の94モデルのテクノマグネシオです。
これはペンタグラムからの貸与品で、旧型のホイールです。
なので…壊すといけないので95,96のダンパーをあえて使っていたのですが、今回バラバラになってしまった事、数年間ペンタグラムで94タモデルに94のダンパーで使っていてホイールが壊れていない事実から、ヤマハ純正ホイールは壊れるけどテクマグなら壊れないと踏んでホイールダンパーは97の物(94の物)に交換しました。
今後は特に問題が発生しない限りこまめに交換するのを前提にこちらを使います。
なぜって、高いんですよ、95,96のダンパー。1個2000円くらいするんです…

幸い、97のスプロケットを持っていたのでホイールダンパーも所持していたので事無きを得ました。

さて、13時から1本目の走行があります。
1本目はクランクのナラシなのでシートカウルに”ナ”の字を貼りキャブセットも済ませ、新品の00モデルフロントフォークのナラシもあるのでイニシャル、ダンパーは全抜きにします。
とりあえずクランク交換でデトカン問題は解決していると踏んで、センサーは nao の物を使います。
まあ、ナラシだし回転そんなに上げないからデトカンは解らないかな、、、なんて思っていたりしました。

しかし、、、11時を過ぎても富士の広大なパドックには2輪は nao しかいません…
11時をいくらか回ったところで一台のハイエースが登場。
お?バイクはなんだろう??と思うと、、、なんと92モデルの RS125 です!!びっくりしました。
ちょっと話をさせていただきましたが、新コースは今日初めてとの事、バイクは先立つ物が無いのではこれしかないので、、、と言ってました。
そして、走行直前に自走でやってきたBMWのおじさん、本日は以上3台での広大な富士の走行です。
しかも内容がすごい、BMWR1100のツアラーと、92モデルの RS125,97TZ125 の以上です。
NXのRS すら居ないんですよ、皆筑波に行っちゃってるんでしょうね。

あとは、行って見たら来ない理由もちょっと解る気がします。
富士は山の上にあります。
当然、雪も残っていて朝方の気温は低いので溶け出した雪は氷になり解けません。
nao も凍った富士のパドックで何回か滑って転びそうになりました。
コースは大丈夫かすごく不安になりましたが準備を済ませいざコースインです。

コースは当然凍っては居ないようでしたが、ランオフエリアは別です!!どう見ても凍っているところがあります、ヤバイヤバイ!!
ナラシなので水温に注意しつつコースを約3週、ふとデトカンを見ると、、、なに!?1700だと!!?
一体何が起こっているのでしょう?回転数はまだ9000がリミットです。
どうせコース上は3台だけだし、残り2台との距離は随分開いている、、、ナラシだしいい機会なのでデトカンをじっくり見ながらコースを回ってみます。
こんな事、貸切状態でもなけりゃ危なくて出来ません、いやー富士に来て良かった。
すると…スロットルを大きく開けているとまったくカウントしません。
あけ初めのパーシャルで若干打ちますが、、、3周で1700も打つ勢いではありません。
ではどこで??
疑問を抱いたまま1コーナーへ突入。
6速10000回転から150m看板付近でフルブレーキ、すると、、、スロットルオフのフルブレーキ中に恐ろしい勢いでデトカンをカウントしているではありませんか!!
続いてAコーナー、ここでも同様です、スロットルオフでのフルブレーキのデトカン、物凄いです。
ナラシも終盤にさしかかり回転リミットも無くして全開走行!ストレートを見ていても全開では打ちません。
結局、ナラシ走行終了後のデトカンカウント数は3200…

どうもセンサーじゃないよなあ?スロットルオフで?う~んと考えると思い当たる事が一つ、、、ああ!?あれか!!とばかりにそれを対策して2本目の走行に挑みます。
念の為センサーもさかい@SMOKYさんより借用した物に交換します。

そして期待と不安の中2本目のコースインです。
で、3週も回ってみると、、、デトカンは"0"
おお!と思いつつ、もしかしたら借用センサーの不良か??とも思い一旦ピットインしてセンサーを nao の物に戻します。
それで数週しましたがカウントは "0" 
ついに長い間悩み続けたデトカン問題解決の瞬間です!!
ちなみに走行終了後のカウントは"5"でした。

これが解決すれば気が楽です。
あとは走行に集中してコースの攻略と新品のサス、エンジン、ファイナルの状態をじっくり観察します。
エンジンは絶好調です。
これまで富士は6速に入れると失速してしまって5速の方が速いなんて状態だったのですが、今日は6速で12500、下りに入ると13000くらい回りスピードはこれまでとまったく別物です。
これは夏のMCFAJの時に迫るパワー、いや越えているかもしれません。
ものすごくスムーズに回りまるでモーターのようです。
走行後の結果からギアレシオはこれで正解のようです、これまで苦しかった300Rから先も失速して取り返しつかず半クラって事も無くなりました。
比較対象が92RSですが、まるでGP250マシンが125を抜いていくような勢いでストレートでパスする事が出来ました。
フロンとサスも新品がこなれてきて大分良い感じです。

ラップタイムは残念ながら全然駄目でしたが、これまで抱えていたトラブル、セッティングの問題が一気に解決し気持ち良く走行を終える事が出来ました。
どうもTZはクランクシャフトが古くなると一気に駄目駄目になるようです。
美味しいところは500キロ以内ってところでしょうか…

レース前の早い時期にトラブルが解決出来て、非常に有意義な走行でした。
次回はラム圧予定です。
次回の予定は18日の土曜日。
この日なら多少はレーサーも来るでしょう、楽しみであります。

そうそう、この日の2本目、BMWのおじさんは1本目で帰ってしまい、92RSはコースイン一周目でいきなり転倒してコースを一旦去りました。(残り十数分で戻ってきましたが)
おかげで2本目の終盤まで本当に貸し切り状態です、、、これはこれで観察アイテムがあるといいのですが、真剣にコース攻略しようとすると対象が居なくて辛いです、だんだん不安にもなって来るし…
18日は沢山来ることを祈っています。

*** センサーを貸していただいたさかい@SMOKY さんに心より御礼を申し上げます。