ミラー! (709)団らん
芦屋のおばあちゃんちで夕飯をごちそうになる。僕が来るとわかれば僕が好きな物をたくさん作ってくれるお祖母ちゃん。単身赴任の一人暮らし。結構食事について心配してくれている。普段は駐屯地隊員食堂で済ますこともあるし、自炊もする。忙しい時はコンビニ弁当のこともある。できるだけ自炊することにしているんだけどね。一人で食事するよりもやはりたくさんで食べる方が楽しい。色々近況を離しながら楽しく食べる。
「お祖母ちゃん、うちの美希のお祝いありがとう。美里がとても喜んでたよ。」
お祖母ちゃんは弐條家御用達の呉服屋さんで美希の着物を作ってくれた。もちろんお宮参りに着せようと思っている。とてもきれいな一点ものの京友禅。美紅の時は前田家が加賀友禅の着物を送ってくれたけど、ほんと美紅のものよりもいいものだった。美希の着物だけではなく、美里のためにその着物に合わせた訪問着まで送ってくれた。内祝いが大変だよね…。あと、神戸でのイベントの根回しについてもお礼を…。ほんと何もなく順調に進んでいる。
「あ、遠藤。お兄ちゃんどうするんだろう?」
と雅美。雅美のお兄さんは、ブルーインパルスの飛行隊長源雅治1等空佐。もちろん会いたいのだろう。
「来週の木曜日に神戸入りだよ。」
「何時?」
「11時くらいかな?神戸上空での予行は土曜日。」
「お兄ちゃんに会う時間あると思う?」
「ん…。どうだろ。宿泊はうちの外来だから会えるんじゃないかな?お兄さんに聞いてみたら?」
「うん、きいてみる。伊丹に宿泊するのね?絶対会いたい。」
ととても喜ぶ。実は…その金曜日に飲み会が伊丹であったりするんだけどね。内緒。で、即お兄さんへ電話している雅美。行動が早い。もちろん会う約束まで決めている。なんだかんだ言ってお兄さんは雅美に甘い。いわゆるシスコン。ま、僕もお会いすることを楽しみにしているんだよね。とてもすごい人だからね。
楽しい食事を済ませた後、自宅へ戻る。とりあえず大まかな打ち合わせは終了。あとはイベントが行われる週まで僕はない。といっても、来週は師団&駐屯地の記念行事のことで大忙しなのだ…。