ミラー! (673)久々の代休
観閲式を終え、所属駐屯地へ戻ってきた。関東へ行ったといっても、家族とあまり会えなかったのが心苦しいけれど、家族の時間が持てたのは良かったと思う。
海外派遣から戻ってきて、はじめてもらう代休。連休を貰ったわけだけど、東京へは戻らなかった。行事を終えるとほんと体が疲れていたのか、ダウン気味。久しぶりに自宅で一日中のんびり暮らす。もうちょっとで、今年も終わりだなあと、カレンダーを見つめながらため息をついた。
今年の年末は自宅へ戻ることができるんだろうか。あと、春の美紅と未来の入学式へは行きたいと思うんだけど、休めるんだろうかと先に思ってしまう。だって、順調な美里の出産予定は4月初め。それも帝王切開決定だから、できるだけそばにいてやりたいと思うわけ。もし休めないようだったら、忙しい両親に任せないといけないのかな?それとも美里のご両親に。ほんと単身赴任のおかげで、家族の行事というものになかなか行けないのが現状だ。きっと子供たちさみしい思いをしているんだろうね。
先日、いつものことだけど、転属願を出してきた。もちろん行先は関東地方。病院勤務あるいは衛生隊勤務。市ヶ谷でもいい。隊長は難色を示していたけれど、受理はしてくれた。ま、今の部署へ移ってきてから1年経っていないんだけどね。できるだけ早く東京へ戻りたい。もちろん今いるところは嫌いじゃない。居心地はいいけれど、やはり家族のことを思うと、関東へ行きたい。どうしてもできないのであれば、辞めるという手もあるけれど、中途半端なことはしたくない。それでなくても優秀な医官が辞めていくという現状。一応小児科医だけど、僕だって役に立つと思うし。でも、最近医官らしいことは災害派遣以外はしていないように思う。学会というものにも最近行けてない。案内は来ているけれど、予定が合わなくて、出席できない。
最近、お世話になった東京の大学病院から引き抜きの電話がかかってきているけれど、なんとなく気が進まなくていい返事をしていない。もちろん今いる地方の病院からもあるにはあるけれど、東京へ戻れないからお断りしている。僕って何がしたいんだろう…。ほんとマジで思う。
なんとなく11月も過ぎる。ほんと平和で、週1回の民間病院の派遣が唯一の医者らしいこと。朝から夕方まで、かわいい患者さんたちの相手をしながら、診察。もう結構長い事ここの非常勤として働いているなあと思う。もちろんここの病院からも、常勤にならないかと、声をかけていただいている。ありがたいけれど、あくまでも、僕は東京へ戻りたいと思っている。
ほんと、暇さえあればなんか悩んでいるような気がするんだよね。たぶん優柔不断なんだろう。これって思う勇気があれば、さっさと辞めて東京へ戻っているんだろうけれど…複雑。