ミラー! (647)披露宴 | 超自己満足的自己表現

ミラー! (647)披露宴

 親族写真の時間。遠藤家側から、紹介が始まり、そして立原家の親族。立原家がメインなので、時間がかかる。総勢30名。やはりご高齢な人が多い。写真撮影終了後、一種の親睦会状態。うちの養父は、超有名な政治家。というか元総理大臣。みなさんが所属政党支持者らしく、養父は握手三昧。ま、慣れているからね…いやな顔一つせずに一人ひとり和やかに挨拶をしていく。


「遠藤先生!是非また総理をしてほしいですね。あなたの時代がよかった…。」
「いえいえ…これからは若い人に任せたいと思っていますので…。」


と謙遜する養父。世間で養父の再任を希望する声は高い。しかし満期いっぱいまでしているからね。なかなかね…。



お次は僕に来るわけ。ご高齢者の希望通り、僕の制服姿を見た方々が、いろいろ話しかけてくる。立派なお婿さんだ、制服がよく似合っていると絶賛される。そしていろいろ昔の武勇伝を聞かされたりなんかして…。


 そのまま披露宴会場へ移動…。そこにいるのは、一般招待客。美里の幼馴染や同級生。そして僕側の一部の招待客。美里と僕は美里の友人に取り囲まれ、記念撮影三昧。



「キャー美里!すごく綺麗よ!旦那様も素敵よね~~~~。理想的な夫婦って感じ!」
「ありがとう…。」
「旦那様は、陸上自衛官なんですよね?とても制服姿が素敵です。」
「あ、ど、どうも…。」


と、時間が許すまで色々話す。立花真里菜の披露宴があると噂で聞いたのか、一般客もちらほら来ている。


 時間が来て僕ら夫婦が会場前で、招待客を迎える。そして招待客がみんな着席したことを確認すると、いよいよ始まる披露宴。よくあるような流れで、淡々と過ぎていく。途中美里側の親戚が、高砂を謡ったり…。友達がカラオケしてたり…。和やかな雰囲気で時間が過ぎていく。途中お色直しを挟む。父さんがプレゼントしてくれたリュヌの衣装。その衣装を着て、各テーブルを回り、挨拶をする。ほんと拍手喝さいで、特に喜んでくれた父さん。だって…3月はきなかったからね。やっと着てくれたよって言う表情をしている。



3月の披露宴は芸能関係者がかかわっていたから色々緊張したけれど、今回は身内メインだから和やかで楽しかった。そして招待客皆さんが喜んで帰って行かれる姿を見て、僕らはほっとする。嗚呼これで披露宴予定すべて終わった。楽しかった半面朝からのバタバタで疲れ切り、部屋へ戻った途端、僕らは寄り添ってすぐに眠ってしまったのは言うまでもない。