ミラー! (593)2次会前 | 超自己満足的自己表現

ミラー! (593)2次会前

 何とか無事に挙式披露宴を済ませ、2次会というか、自衛隊関係者が集まる結婚披露パーティーが行われる会場へそのままの格好で移動。早めに到着し、会場のある建物の2階に設けられた二人の控室で時間をつぶす。そして春斗から受け取った出席者の最終リストに目を通す。名前と住所の一部、そして所属が書かれている。新郎側のリストの最後に目がいく。



「坂上保 神奈川横須賀 少工?」


少年工科学校に知り合いっていたっけ?僕の記憶を手繰ってみる。坂本保?どこかで聞いたことあるんだけど、記憶がうっすら…って感じ。ま、それはほんと衝撃的な再会となるんだけどね。


 リストにはほんと懐かしいメンバーが名前を連ねている。防医大の同期…。中には自衛隊医官を辞めたやつもいるけど、全国からたくさんの同期が集まっている。ほんとたくさん。会場収容人数80人ぎりぎりって感じでさ…。中には新婦側の招待客もいる。もちろんごくわずかなんだけどさ。ほとんどが自衛隊つながり。現職は制服としてあるから、ほんと見ものだと思う。ま、ほとんど陸自だけどね。


「春希、そろそろ準備しいや。みんな集まってるから。」
「わかった、春斗。」


総幹事の春斗がこの僕を呼びに来る。どのような趣向なのかちょっと楽しみ。ま、今回は飲み会い近いけどね。富田君担当の儀仗も楽しみだけど。


「ああ、緊張するわね。春希さんの同僚の方々が大半だもの。」
「そうだね。ま、このパーティ‐は美里のお披露目を兼ねているんだしね。」
「ああ緊張する。」
「え?美里でも緊張するの?一流女優なのに?」
「私だって緊張くらいするわ。」


と言ってお互い笑う。