ミラー! (579)一般公開!
さあ、来た来た一般公開日!朝早くに会場入りして、準備に取り掛かる。会場前の入場口には朝早くからの入場客が並んでいた。自衛隊の目玉は、やはりミリ飯とかそういうものの試食かなあ…。僕が案内している車両なんて、知らない人が見たらただの手術車両とか電源車両だし…。昨日と違って、ロープが張ってあって、中までは入れないしね。海外派遣時のパネル展示がメイン。
僕は3佐になって初めて着るおニューの迷彩服。きちんと階級章やら名札をきれいに縫ったしね。靴もきちんと磨いておいた。帽子は部隊キャップだけど…。ほんと暇。時折マニアックな人が、いろいろ聞いてくる。もちろん僕は機械内部に関してもすべて頭に入っているからきちんと答えたけど。あとはマニアな女性が記念に撮ってくださいなんて…。昨日と違ってのんびりした感じ。
「中隊長、休憩してください。」
と、部下が声をかける。時計を見るとお昼過ぎ。運営事務局から配布されたお弁当とお茶を持って、展示場の裏にあるところでお昼を摂る。今日は最終日だから、早めに会場が閉まり、撤収作業が終われば、家に帰ることができる。ゆっくり自分のベッドで眠れるんだよね。代休ももらっているし、夜中に中継される、美里が出ているアカデミー賞を見ることができるんだよね。そう思いながら、一緒に休憩をしている部下と昼食を摂っていた。
「中隊長はさすがですよね。あの車両で海外派遣へ行っただけあります。」
「え?そんなことないよ。」
「最新の車両を間違いなく解説できるんですからね。俺、基本的な使用方法覚えるだけでも結構かかったのに…。」
「基本は同じだよ。僕はまる暗記しているだけだよ。半年間の派遣で身に染み込んでしまったっていうのに近いね。君が研修医官明けのころにはずいぶん普及しているんじゃないかな?大丈夫大丈夫。覚えたら便利だから。」
この防医大出の後輩。部隊研修1年目。僕にもこんな時代があったなあ・・・。何事にも自信がなくて・・・。懐かしいね。
するとある女性たちが僕たちに声をかける。
「すみません!衛生隊のコーナーにいた方ですよね?」
「ええ、まあ・・・。」
なんか嬉しそうにしている女性たち。ここは展示場の裏で外なんだけど…。僕らが乗ってきた車両を置いてある所。まあいう一般客立ち入りは控えてほしいところ。迷い込んだのなら別だけど…。部下の見習い医官の村上君に用なのかな?若いし、顔は普通だし、好青年だ。
「何かご用ですか?一般のお客様はあちらですよ。」
と、部下の村上君が女性たちに声をかける。
「あの…3佐の方に聞きたいことが…。」
3佐?って事は僕だよね?車両のことかな?
「車両のことですか?それならいくらでも聞いてください。僕は責任者ですから。」
するとある女性が声をかける。
「いえ…。あの…独身なんですか?」
はい?
「あ…。一応独身…。」
ですが、子供がいて来月結婚しますという暇なく、その女性は僕に迫ってくる。
「あの!よかったら友達からでいいので、付き合ってください!」
はあ?ちょっと!いきなりなんだよ。初対面で・・・・。いきなり…。
「すみません…。僕は子持ちで婚約者ありなんですが…。もう34のいい年だし…。そこにいる村上君ならまだね…。僕の事からかっていますか?」
「え!!!そうなんですか…?残念…。」
「そういうことです。すみません。あと半月で妻子持ちになるんです。」
もちろん本当にお友達でもいいから!と迫られる。困ったなあ・・・。
「じゃあ、春の桜祭りで、もしお会いできることがあれば、メルアド交換してください!」
ほんとそのしつこさに頷いてしまった。あーあ…。きっと美里は怒るかな?まあその女性はその後、退散したけどね。ま、人が多いお祭りで会えるってことは少ないでしょう。非番かもしれないしね。
僕は3佐になって初めて着るおニューの迷彩服。きちんと階級章やら名札をきれいに縫ったしね。靴もきちんと磨いておいた。帽子は部隊キャップだけど…。ほんと暇。時折マニアックな人が、いろいろ聞いてくる。もちろん僕は機械内部に関してもすべて頭に入っているからきちんと答えたけど。あとはマニアな女性が記念に撮ってくださいなんて…。昨日と違ってのんびりした感じ。
「中隊長、休憩してください。」
と、部下が声をかける。時計を見るとお昼過ぎ。運営事務局から配布されたお弁当とお茶を持って、展示場の裏にあるところでお昼を摂る。今日は最終日だから、早めに会場が閉まり、撤収作業が終われば、家に帰ることができる。ゆっくり自分のベッドで眠れるんだよね。代休ももらっているし、夜中に中継される、美里が出ているアカデミー賞を見ることができるんだよね。そう思いながら、一緒に休憩をしている部下と昼食を摂っていた。
「中隊長はさすがですよね。あの車両で海外派遣へ行っただけあります。」
「え?そんなことないよ。」
「最新の車両を間違いなく解説できるんですからね。俺、基本的な使用方法覚えるだけでも結構かかったのに…。」
「基本は同じだよ。僕はまる暗記しているだけだよ。半年間の派遣で身に染み込んでしまったっていうのに近いね。君が研修医官明けのころにはずいぶん普及しているんじゃないかな?大丈夫大丈夫。覚えたら便利だから。」
この防医大出の後輩。部隊研修1年目。僕にもこんな時代があったなあ・・・。何事にも自信がなくて・・・。懐かしいね。
するとある女性たちが僕たちに声をかける。
「すみません!衛生隊のコーナーにいた方ですよね?」
「ええ、まあ・・・。」
なんか嬉しそうにしている女性たち。ここは展示場の裏で外なんだけど…。僕らが乗ってきた車両を置いてある所。まあいう一般客立ち入りは控えてほしいところ。迷い込んだのなら別だけど…。部下の見習い医官の村上君に用なのかな?若いし、顔は普通だし、好青年だ。
「何かご用ですか?一般のお客様はあちらですよ。」
と、部下の村上君が女性たちに声をかける。
「あの…3佐の方に聞きたいことが…。」
3佐?って事は僕だよね?車両のことかな?
「車両のことですか?それならいくらでも聞いてください。僕は責任者ですから。」
するとある女性が声をかける。
「いえ…。あの…独身なんですか?」
はい?
「あ…。一応独身…。」
ですが、子供がいて来月結婚しますという暇なく、その女性は僕に迫ってくる。
「あの!よかったら友達からでいいので、付き合ってください!」
はあ?ちょっと!いきなりなんだよ。初対面で・・・・。いきなり…。
「すみません…。僕は子持ちで婚約者ありなんですが…。もう34のいい年だし…。そこにいる村上君ならまだね…。僕の事からかっていますか?」
「え!!!そうなんですか…?残念…。」
「そういうことです。すみません。あと半月で妻子持ちになるんです。」
もちろん本当にお友達でもいいから!と迫られる。困ったなあ・・・。
「じゃあ、春の桜祭りで、もしお会いできることがあれば、メルアド交換してください!」
ほんとそのしつこさに頷いてしまった。あーあ…。きっと美里は怒るかな?まあその女性はその後、退散したけどね。ま、人が多いお祭りで会えるってことは少ないでしょう。非番かもしれないしね。