ミラー! (572)僕の彼女は有名女優
週末に行われるウエデイングショーのため、関西にいる美里。ホテルへ宿泊せずに、僕の自宅へ来てくれた。一人暮らしのこの僕の家へ来てくれるだけで、とても嬉しい。おいしい朝ご飯。おいしいお弁当。おいしい夕飯。一時的に駐屯地の食堂から解放されるだけでも嬉しい。
朝、身支度をしている僕に、今日の予定を聞いてくる美里。
「今日は当直だから帰らないよ。」
「え?そんな・・・。今日は春希さんの大好きなビーフシチューをお夕飯にしようと思っていたのに・・・。」
オムライスの次に好きなメニュー。美里の煮込み料理は最高なんだ。この前のカレーもおいしかったし・・・。
「ビーフシチューは、明日食べたほうがおいしいから、明日帰ってきたら食べるよ。だから作っておいてよ。夕飯は食堂で食べるし・・・。」
「うん・・・。」
僕はかばんを持って、美里へキスをし、家をでる。美里が家にいてくれて嬉しいけれど、僕は最近朝早くて夜が遅いから、寂しい思いをしているんじゃないかと思う。
今度の週末は、美里は仕事。それが終わると、すぐに美里はアメリカへ行ってしまう。アメリカのアカデミー賞にノミネートされているからだ。その後、日本アカデミー賞ね。結婚式までホントばたばたしているけれど、少しでも二人の時間が欲しい・・・。
いつものようにデスクワーク。来週行われる防災フェスタ関連の書類を読んだり、その他ややこしいものを読んだりする。やはりこういう仕事よりも、病院がいい。防災フェスタに持っていく機材の点検を部下と行っていると、美里専用の携帯へ電話が入る。
「もしもし。」
「今仕事中?」
「うん、でもちょっとくらいならいいよ。どうしたの?」
「あのね、棚を整理していたら、保温機能がついたお弁当箱があったから、お夕飯持って行っていい?」
あ、そういえばあったね。昔よく当直の時、死んだ優奈が駐屯地まで温かいお弁当を届けてくれた・・・その時のものか・・・。
「ありがとう。17時に一応終業だから、正門じゃなくて、西門へ来て。着いたら電話頂戴。取りに行くから。」
「うん、わかった。そうする。シチュー楽しみにしていてね。」
といって電話を切った。
部下たちの視線。なんか羨ましそうな視線。はははははは・・・。
案の定、若い陸士が僕に言う。
「フィアンセがわざわざお弁当を届けにいらっしゃるんですか?」
「うん、そうなんだ・・・。」
「いいですね・・・立花真里菜さん・・・。家に帰ると待っているんですよね・・・もちろん夜も・・・。」
夜って・・・。ま、見当はつく。夜の生活のことだよね?世間では日本一のお嫁さん、妻にしたい女優ナンバー1だし・・・。妬まれているのは知っている。嫌がらせがあったりもする。でもそんなの気にしないんだけど・・・。一流女優を妻にするってこういうことなのかな?ま、いいけどね・・・覚悟してたし。
朝、身支度をしている僕に、今日の予定を聞いてくる美里。
「今日は当直だから帰らないよ。」
「え?そんな・・・。今日は春希さんの大好きなビーフシチューをお夕飯にしようと思っていたのに・・・。」
オムライスの次に好きなメニュー。美里の煮込み料理は最高なんだ。この前のカレーもおいしかったし・・・。
「ビーフシチューは、明日食べたほうがおいしいから、明日帰ってきたら食べるよ。だから作っておいてよ。夕飯は食堂で食べるし・・・。」
「うん・・・。」
僕はかばんを持って、美里へキスをし、家をでる。美里が家にいてくれて嬉しいけれど、僕は最近朝早くて夜が遅いから、寂しい思いをしているんじゃないかと思う。
今度の週末は、美里は仕事。それが終わると、すぐに美里はアメリカへ行ってしまう。アメリカのアカデミー賞にノミネートされているからだ。その後、日本アカデミー賞ね。結婚式までホントばたばたしているけれど、少しでも二人の時間が欲しい・・・。
いつものようにデスクワーク。来週行われる防災フェスタ関連の書類を読んだり、その他ややこしいものを読んだりする。やはりこういう仕事よりも、病院がいい。防災フェスタに持っていく機材の点検を部下と行っていると、美里専用の携帯へ電話が入る。
「もしもし。」
「今仕事中?」
「うん、でもちょっとくらいならいいよ。どうしたの?」
「あのね、棚を整理していたら、保温機能がついたお弁当箱があったから、お夕飯持って行っていい?」
あ、そういえばあったね。昔よく当直の時、死んだ優奈が駐屯地まで温かいお弁当を届けてくれた・・・その時のものか・・・。
「ありがとう。17時に一応終業だから、正門じゃなくて、西門へ来て。着いたら電話頂戴。取りに行くから。」
「うん、わかった。そうする。シチュー楽しみにしていてね。」
といって電話を切った。
部下たちの視線。なんか羨ましそうな視線。はははははは・・・。
案の定、若い陸士が僕に言う。
「フィアンセがわざわざお弁当を届けにいらっしゃるんですか?」
「うん、そうなんだ・・・。」
「いいですね・・・立花真里菜さん・・・。家に帰ると待っているんですよね・・・もちろん夜も・・・。」
夜って・・・。ま、見当はつく。夜の生活のことだよね?世間では日本一のお嫁さん、妻にしたい女優ナンバー1だし・・・。妬まれているのは知っている。嫌がらせがあったりもする。でもそんなの気にしないんだけど・・・。一流女優を妻にするってこういうことなのかな?ま、いいけどね・・・覚悟してたし。