ミラー! (566)早めの転属内示 | 超自己満足的自己表現

ミラー! (566)早めの転属内示

 「あ、遠藤君。転属の内示が出てるよ。」


と、隊長が呼び出した。やはり出たか・・・。特に僕の場合は、色々手続きが大変だからね。民間病院派遣業務もあるし・・・。他の駐屯地にも通ってる。どこへ転属だろうと、恐々転属場所の書かれた紙切れを開く。


「遠藤春希3等陸佐 中部方面隊衛生隊へ2月1日付で転属とする。」


あれ????
あれれ???
予定が早いようだね。
それも同じ市内だし・・・。引越しがなくて助かったけど。


「多分、中隊長を任じられると思うよ。例の異動車両の件に関わる業務とか・・・・。阪神病院勤務はなくなり、週1回の派遣、あと出張が増えるらしいから。まあ、向こうへ行って隊長に色々聞いてみたらいい。」


ずっと僕は病院を希望していたんだけどな・・・。これからは病院勤務がいいってずっと・・・。中隊長か。


「あと、指揮幕僚課程へ進みたいのであれば、早めに言っておく事。いいね。」
「はあ・・・。」
「一応君にとっては栄転だよ。総監部なんだからね。一度勤務したことあるだろ?研修の時に。」
「はあ・・・。」
「せっかくの小児科医としての優秀な君の腕を、埋まらせるのは残念だけど、ここは自衛隊だ。大人の世界だよ。災害派遣であれば別だけど・・・。診るのはほとんど大人だ。しょうがない。」


もちろんわかっている。小児科を極めようと思うのであれば、ここをやめて民間病院へ行くのが筋だろう。でも僕はここが好きだし・・・・。引越しがないだけでもましかもしれないね。家からも近いといえば近いし。週一回でも病院勤務があるからいいけど・・・。どうなることやら。僕の転属話・・・・。