ミラー! (559)新聞記事
美紅と共に風呂から上がってくる。朝食を終えている優希と未来は、エル君と一緒に遊んでいる。エル君もうれしいんだろうね。
優希と美紅が、前田家や遠藤家で居候している時、隣の遠藤家でお世話になっているんだけど、たまにしか家に上がらせてもらえないんだよね。そして遊んでもらえない。ま、朝一番のお父さんとの散歩くらいかな。元々警備用の犬だし、きちんと訓練されているから、エル君は何かあったとき、きちんと対応できる。たとえば、お父さんに何か危険が迫った時とか、家に何者かが侵入したときなんかね。普段は本当に優秀な番犬なのだ。だから、長い間、我が家が留守でもエル君がお父さんと僕の家の庭を行ったり来たりしてくれているから、安心だ。
まあ優希の犬だけど、元総理大臣のファーストドックだしね。優希たちと遊んでいる時は本当に優しい犬になる。決して噛んだり、無駄吠えしないから任せて安心だ。
朝食を食べようと、ダイニングへ行くとたくさんの新聞がつんである。
「美里、何これ?」
「あ、朝早くにね、お父さんの秘書さんが、届けてくれたのよ。スポーツ紙すべて、私と春希さんの話題でいっぱいだからかしら・・・。」
ああ、昨日の婚約会見ですか・・・。もちろん婚約会見の話題がトップ記事。メインは美里が僕の写真を持ってにこやかにしているんだけど・・・。もちろん写真は例の病院の写真。トップ記事はそれでいいんだけど、スポーツ紙によっては中の記事、色々僕の素性が書かれている。
元総理大臣の養子息子。
祖母、曽祖父は総理大臣経験者。
兵庫県伊丹市在住の陸上自衛隊幹部自衛官などなど・・・マジ僕ってバレバレ。
夏に出た、某雑誌の写真まで出ている。まあいう美里と並んで写っているもの。玉の輿婚だってね。
内容的には間違ってない。まあそれはそれで、堂々とできるのだからいいかな・・・。
ご飯を食べながら、これからのことを色々話す。
「美里、婚約発表が終わったんだから、ここへ引っ越して来たら?悪いけど、仕事ないときは、子どもたちの面倒見て欲しいんだ。これからのことを考えるとそのほうがいいと思って。」
「そうね・・・。未来もこの家、気に入っているし。優希くんや美紅ちゃん3人でいるほうがいいみたいだしね。できるだけ早く引っ越すね。」
「ありがとう美里。とても助かるよ。あと・・・。」
「あと?」
「結婚してね・・・当分一緒に住めないかなって・・・。あっちの家で・・・。仕事入っている?3月。」
美里は首を振る。3月は結婚してすぐだからと、仕事は入れていないらしい。急な仕事が入ったら別だけど、単身赴任とはいえ、新婚生活くらいはしたいよね。でもそしたら子供たちはどうなる?優希は学校、美紅は幼稚園。遠藤家へ預けるしかないか、それとも、美紅だけでも・・・と思ったり色々頭の中が混乱する。
優希と美紅が、前田家や遠藤家で居候している時、隣の遠藤家でお世話になっているんだけど、たまにしか家に上がらせてもらえないんだよね。そして遊んでもらえない。ま、朝一番のお父さんとの散歩くらいかな。元々警備用の犬だし、きちんと訓練されているから、エル君は何かあったとき、きちんと対応できる。たとえば、お父さんに何か危険が迫った時とか、家に何者かが侵入したときなんかね。普段は本当に優秀な番犬なのだ。だから、長い間、我が家が留守でもエル君がお父さんと僕の家の庭を行ったり来たりしてくれているから、安心だ。
まあ優希の犬だけど、元総理大臣のファーストドックだしね。優希たちと遊んでいる時は本当に優しい犬になる。決して噛んだり、無駄吠えしないから任せて安心だ。
朝食を食べようと、ダイニングへ行くとたくさんの新聞がつんである。
「美里、何これ?」
「あ、朝早くにね、お父さんの秘書さんが、届けてくれたのよ。スポーツ紙すべて、私と春希さんの話題でいっぱいだからかしら・・・。」
ああ、昨日の婚約会見ですか・・・。もちろん婚約会見の話題がトップ記事。メインは美里が僕の写真を持ってにこやかにしているんだけど・・・。もちろん写真は例の病院の写真。トップ記事はそれでいいんだけど、スポーツ紙によっては中の記事、色々僕の素性が書かれている。
元総理大臣の養子息子。
祖母、曽祖父は総理大臣経験者。
兵庫県伊丹市在住の陸上自衛隊幹部自衛官などなど・・・マジ僕ってバレバレ。
夏に出た、某雑誌の写真まで出ている。まあいう美里と並んで写っているもの。玉の輿婚だってね。
内容的には間違ってない。まあそれはそれで、堂々とできるのだからいいかな・・・。
ご飯を食べながら、これからのことを色々話す。
「美里、婚約発表が終わったんだから、ここへ引っ越して来たら?悪いけど、仕事ないときは、子どもたちの面倒見て欲しいんだ。これからのことを考えるとそのほうがいいと思って。」
「そうね・・・。未来もこの家、気に入っているし。優希くんや美紅ちゃん3人でいるほうがいいみたいだしね。できるだけ早く引っ越すね。」
「ありがとう美里。とても助かるよ。あと・・・。」
「あと?」
「結婚してね・・・当分一緒に住めないかなって・・・。あっちの家で・・・。仕事入っている?3月。」
美里は首を振る。3月は結婚してすぐだからと、仕事は入れていないらしい。急な仕事が入ったら別だけど、単身赴任とはいえ、新婚生活くらいはしたいよね。でもそしたら子供たちはどうなる?優希は学校、美紅は幼稚園。遠藤家へ預けるしかないか、それとも、美紅だけでも・・・と思ったり色々頭の中が混乱する。