ミラー! (557)雪
パーティーは無事にお開き。つかれきった状態で、美里と共に自宅へ戻る。早めに切り上げた僕の養父母が、子供たちを自宅へ連れて帰って来てくれていたから助かった。子供たちは自分たちのベッドの中でもう夢の中。大叔父さんの家で、クリスマスパーティーをしたようで、枕元にはプレゼントでもらったものが置いてあった。優希は、ゲームソフト。美紅はぬいぐるみ。未来は本だった。みんな満足げな表情でぐっすりと眠っている。僕たちからのクリスマスプレゼントを子供たちの枕元に置き、すぐにベッドへもぐりこむ。
美里もつかれきっていたのかな?気がつくと、僕の側で寄り添いながら眠っていた。僕は呼んでいた医学雑誌をサイドボードにおいて、美里の額にキスをして眠りについた。
「ねえ!春希先生!!!雪だよ!!!」
と言う声で目覚める。春希先生・・・・ってことは未来の声だ。横に眠っているはずの美里はもう起きているようでいなかった。
「パパ、雪積もってるよ。」
と、そっと寝室のドアを開けて顔を出す美紅。そしてそそっと入ってきて、寝室のカーテンをガバッと開けるすると冷たい空気がなんとなく流れてくる。窓の外は銀世界とはいえないものの、屋根や木々に雪が積もっている。庭の芝生にも雪が積もっていて、優希と未来がパジャマのままで、愛犬シェパードのエル君と遊んでいる。
「美紅は遊びに行かないの?」
と僕は美紅に声をかけた。美紅は僕のパジャマの袖をぎゅっと握って話さない。
「だって美紅は雪嫌いだもん。」
「え?雪好きだったよね?雪が降るといつも庭に出てエル君めがけて雪だま投げていたのは美紅だろ?」
「美紅は嫌いなの!だって・・だって・・・。」
といって大切な亡き母、優奈からもらったぬいぐるみを抱きしめる。あ、そうだった。優奈と美紅が事故にあったのは雪が積もった日の朝だった。雪が大好きだった美紅はルンルン気分で通園中に、雪で路面が凍結しスリップした車が二人めがけて突っ込んできたんだったよね。目の前で大切なママが死んでしまったら・・・好きだったものも嫌いになるよね。
「ごめん美紅。パパ気がつかなかったね。おいで、美紅。もう一眠り、パパとする?」
美紅は頷き、僕の布団へ飛び込んでくる。
「パパ。美紅もスキーへ行かないとだめ?」
と、美紅が聞いてくる。そうだった・・・正月明けに、信州へ挨拶がてらにスキーへ行くんだった。白馬といえばスキーだもんな。
「美紅は家の中でいたらいいよ。お兄ちゃんたちはスキーを楽しみにしているし・・・。元々白馬は、美里の親戚へ挨拶に行くだけだし・・・。ね?」
「うん・・・。」
「もし遊びたくなったら、そり遊びでもすればいいよ。」
その言葉を聞いたのかわからないけれど、美紅は僕の横ですやすや眠っていた。
美里もつかれきっていたのかな?気がつくと、僕の側で寄り添いながら眠っていた。僕は呼んでいた医学雑誌をサイドボードにおいて、美里の額にキスをして眠りについた。
「ねえ!春希先生!!!雪だよ!!!」
と言う声で目覚める。春希先生・・・・ってことは未来の声だ。横に眠っているはずの美里はもう起きているようでいなかった。
「パパ、雪積もってるよ。」
と、そっと寝室のドアを開けて顔を出す美紅。そしてそそっと入ってきて、寝室のカーテンをガバッと開けるすると冷たい空気がなんとなく流れてくる。窓の外は銀世界とはいえないものの、屋根や木々に雪が積もっている。庭の芝生にも雪が積もっていて、優希と未来がパジャマのままで、愛犬シェパードのエル君と遊んでいる。
「美紅は遊びに行かないの?」
と僕は美紅に声をかけた。美紅は僕のパジャマの袖をぎゅっと握って話さない。
「だって美紅は雪嫌いだもん。」
「え?雪好きだったよね?雪が降るといつも庭に出てエル君めがけて雪だま投げていたのは美紅だろ?」
「美紅は嫌いなの!だって・・だって・・・。」
といって大切な亡き母、優奈からもらったぬいぐるみを抱きしめる。あ、そうだった。優奈と美紅が事故にあったのは雪が積もった日の朝だった。雪が大好きだった美紅はルンルン気分で通園中に、雪で路面が凍結しスリップした車が二人めがけて突っ込んできたんだったよね。目の前で大切なママが死んでしまったら・・・好きだったものも嫌いになるよね。
「ごめん美紅。パパ気がつかなかったね。おいで、美紅。もう一眠り、パパとする?」
美紅は頷き、僕の布団へ飛び込んでくる。
「パパ。美紅もスキーへ行かないとだめ?」
と、美紅が聞いてくる。そうだった・・・正月明けに、信州へ挨拶がてらにスキーへ行くんだった。白馬といえばスキーだもんな。
「美紅は家の中でいたらいいよ。お兄ちゃんたちはスキーを楽しみにしているし・・・。元々白馬は、美里の親戚へ挨拶に行くだけだし・・・。ね?」
「うん・・・。」
「もし遊びたくなったら、そり遊びでもすればいいよ。」
その言葉を聞いたのかわからないけれど、美紅は僕の横ですやすや眠っていた。