ミラー! (556)雪降るイブ
パーティーとか言うところが苦手な僕は、会場の片隅にある椅子に腰掛けて人間観察。結構僕は人間の行動を観察するのが好きだ。ウエイターがお酒を持ってくるけれど、僕は飲めないから、オレンジジュース片手にじっと見ている。
美里はまだ来ないんだろうか。会見が終わってもう時間が経っている。着替えているんだろうか。帰ったってことはないよね?ため息交じりで腕時計を眺めながら、時間が過ぎるのを待つ。すると僕の横にそっと立つ影・・・。
「お待たせ・・・。」
と、とてもステキなリュヌのイブニングドレスを身につけた美里が立っていた。
「美里・・・。」
「ごめんなさい・・・。ヘアメイクに時間がかかっちゃったの。」
美里の綺麗な体のラインがばっちり出ているこのデザイン。もちろんショーには出していないデザインで、多分美里のために作られた一点モノじゃないかと思う。美里の白い肌が、とても引き立ったデザインで、胸元などにつけている宝飾品も最高級のものだった。肩を出したデザインであったから、寒くないのか心配だったけど・・・。ほんとそこらじゅうにいるセレブたちに負けないくらいの美しさで、彼女がとても輝いて見えた。
僕は立ち上がり、苦手だけど彼女をエスコート。彼女は僕の腕に手をのせ、微笑む。そして話に夢中な父さんのもとへ。もちろん側には春斗がいる。
「父さん。美里だよ。」
と言う声に、父さんは振り向く。もちろん彼女の姿に感嘆。そして自慢げにセレブたちに息子であるこの僕のフィアンセだと、彼女を紹介する。僕はもう照れてしまって一言もしゃべる事ができなかった。もう顔が熱くて熱くてたまらない。ほんとその場にいるのがつらいくらい。
「ごめん・・・庭に出て頭を冷やしてくるよ・・・。」
と言い、僕は美里を父さんに任せて、庭へ出た。エスコート役のこの僕が、こんな調子じゃねえ・・・。失格だよね。
庭にあるベンチに腰掛けて、遠くにあるクリスマスツリーを眺める。ホワイトクリスマス。ちらちら降る雪。シュチュエーションはもうばっちりで、彼女が側にいれば、きっといい雰囲気になるんだろうと考えながらつい噴出した。こんな事、初恋だった優奈の時にはまったく考えなかった。相当美里に惚れこんでいるのだろう。すると後ろから伸びる細く白い肌の腕・・・。
「美里・・・。」
「こんなところにいたの?エスコート役がいないとだめじゃない・・・。」
「ごめんごめん・・・。パーティーって苦手なんだよね。はは・・・将来不安だあ・・・。」
「私だってあまり好きじゃないわよ。でも、春希さんとの婚約パーティーも兼ねているようなものだってお父様がおっしゃっていたわ。」
「父さんが?」
「ええ。」
といって僕の横にそっと座って僕に体を預ける。
「ステキなクリスマス・・・。今までこんなにステキなクリスマスはなかったな・・・。」
と、ちらちら降る雪に手を伸ばしながら彼女が話した。彼女はイブニングドレスに薄いケープを羽織っただけの格好。どう見たって寒い。僕はさっとジャケットを脱いで、彼女にかける。
「ありがとう・・・春希さん。」
といって彼女は微笑んだ。ほんとその微笑みは最高。僕は彼女のあごに手を添えて、そっと彼女の唇にキスをした。
美里はまだ来ないんだろうか。会見が終わってもう時間が経っている。着替えているんだろうか。帰ったってことはないよね?ため息交じりで腕時計を眺めながら、時間が過ぎるのを待つ。すると僕の横にそっと立つ影・・・。
「お待たせ・・・。」
と、とてもステキなリュヌのイブニングドレスを身につけた美里が立っていた。
「美里・・・。」
「ごめんなさい・・・。ヘアメイクに時間がかかっちゃったの。」
美里の綺麗な体のラインがばっちり出ているこのデザイン。もちろんショーには出していないデザインで、多分美里のために作られた一点モノじゃないかと思う。美里の白い肌が、とても引き立ったデザインで、胸元などにつけている宝飾品も最高級のものだった。肩を出したデザインであったから、寒くないのか心配だったけど・・・。ほんとそこらじゅうにいるセレブたちに負けないくらいの美しさで、彼女がとても輝いて見えた。
僕は立ち上がり、苦手だけど彼女をエスコート。彼女は僕の腕に手をのせ、微笑む。そして話に夢中な父さんのもとへ。もちろん側には春斗がいる。
「父さん。美里だよ。」
と言う声に、父さんは振り向く。もちろん彼女の姿に感嘆。そして自慢げにセレブたちに息子であるこの僕のフィアンセだと、彼女を紹介する。僕はもう照れてしまって一言もしゃべる事ができなかった。もう顔が熱くて熱くてたまらない。ほんとその場にいるのがつらいくらい。
「ごめん・・・庭に出て頭を冷やしてくるよ・・・。」
と言い、僕は美里を父さんに任せて、庭へ出た。エスコート役のこの僕が、こんな調子じゃねえ・・・。失格だよね。
庭にあるベンチに腰掛けて、遠くにあるクリスマスツリーを眺める。ホワイトクリスマス。ちらちら降る雪。シュチュエーションはもうばっちりで、彼女が側にいれば、きっといい雰囲気になるんだろうと考えながらつい噴出した。こんな事、初恋だった優奈の時にはまったく考えなかった。相当美里に惚れこんでいるのだろう。すると後ろから伸びる細く白い肌の腕・・・。
「美里・・・。」
「こんなところにいたの?エスコート役がいないとだめじゃない・・・。」
「ごめんごめん・・・。パーティーって苦手なんだよね。はは・・・将来不安だあ・・・。」
「私だってあまり好きじゃないわよ。でも、春希さんとの婚約パーティーも兼ねているようなものだってお父様がおっしゃっていたわ。」
「父さんが?」
「ええ。」
といって僕の横にそっと座って僕に体を預ける。
「ステキなクリスマス・・・。今までこんなにステキなクリスマスはなかったな・・・。」
と、ちらちら降る雪に手を伸ばしながら彼女が話した。彼女はイブニングドレスに薄いケープを羽織っただけの格好。どう見たって寒い。僕はさっとジャケットを脱いで、彼女にかける。
「ありがとう・・・春希さん。」
といって彼女は微笑んだ。ほんとその微笑みは最高。僕は彼女のあごに手を添えて、そっと彼女の唇にキスをした。