ミラー! (549)再会
夕方になり、ホームパーティーの時間がやってきた。我が家で初めてのホームパーティー。僕のフィアンセとその息子、未来のお披露目も兼ねている。
まずやってきたのは春陽一家。春陽の旦那の美濃悠太。若者向けラインのデザイナーをしている。活動拠点はフランスパリと、イラリアミラノ。イタリアブランドのデザインも手がけているから、ちょっと忙しい。あ、僕の従兄でもあり、幼稚園から高校までずっと同じ幼馴染でもある。春陽と悠太はいとこ同士の結婚。まあいう政略結婚ちっくなんだけど、二人は恋愛結婚だと言い切る。かわいい二人の息子に恵まれ、フランスの曾おばあちゃん所有だったお屋敷に住んでいる。元々父方の曾おばあちゃんちは伯爵家。昔はお城まで所有していたらしいけれど、今はその血を引き継ぐのは、僕ら三つ子のみとなっている。まあ春陽がその土地やら権利などを曾おばあちゃんから引き継いだわけになるんだよね。だって春陽しかいないから。
「お久しぶり~~~真里菜ちゃん!」
と春陽が、美里にハグ。ホント春陽はフランス生活長いからね。ちょっと驚く美里。
「春陽先輩!お元気そうですね。」
「元気よ。ほんとイメージチェンジしたね。社内報見たとき、驚いたのよ。リュヌジャパンの春夏コレクションのモデル!真里菜ちゃんの夢だったもんね。よかったね。それよりも・・・どうして春希と一緒になるの?ま、いいけど。」
「いろいろあって・・・。ずっと春希さんが好きでしたし、とても大切にしてくれていますから、幸せです。」
「まあ!ごちそうさま!真里菜ちゃんの幸せそうな顔。見ていてほんと幸せなんだって思ったわ。あ、噂の未来君ね。かわいいじゃん。ん?」
といって春陽は、未来をじっと見つめる。未来ははじめニコニコしていたんだけど、さっと美里の後ろへ隠れる。ちょっと不思議な顔をした春陽だったけれど、何もなかったように話を変える。
「春希!ほんとあんたは優奈ちゃんが亡くなって早々奥さん決めちゃってさ。ま、遠藤の伯父様的にはしょうがないかって思ったけど?でも日本一の奥さんもらうんだよね。大事にしなさいよ。」
と僕の背中をドンとたたく。そして即、仏壇の前へ。春陽と優奈はとても仲がよかったからね。優奈が急に亡くなった時も春陽は、フランスから飛んできたって話だ。春陽は仏壇の前の優奈の遺影に手を合わせる。
「優奈ちゃん。ほんとお兄ちゃんったら、早々違う奥さん見つけちゃってごめんね。許してあげて。真里菜ちゃんはね、とてもいい子だから、安心してよ。ね?」
と言うと、春陽の瞳にはうっすら涙。女の子一人だった春陽にとって優奈は姉妹同然だったからね。葬儀の時も一番泣き崩れてたって話さ・・・。
まずやってきたのは春陽一家。春陽の旦那の美濃悠太。若者向けラインのデザイナーをしている。活動拠点はフランスパリと、イラリアミラノ。イタリアブランドのデザインも手がけているから、ちょっと忙しい。あ、僕の従兄でもあり、幼稚園から高校までずっと同じ幼馴染でもある。春陽と悠太はいとこ同士の結婚。まあいう政略結婚ちっくなんだけど、二人は恋愛結婚だと言い切る。かわいい二人の息子に恵まれ、フランスの曾おばあちゃん所有だったお屋敷に住んでいる。元々父方の曾おばあちゃんちは伯爵家。昔はお城まで所有していたらしいけれど、今はその血を引き継ぐのは、僕ら三つ子のみとなっている。まあ春陽がその土地やら権利などを曾おばあちゃんから引き継いだわけになるんだよね。だって春陽しかいないから。
「お久しぶり~~~真里菜ちゃん!」
と春陽が、美里にハグ。ホント春陽はフランス生活長いからね。ちょっと驚く美里。
「春陽先輩!お元気そうですね。」
「元気よ。ほんとイメージチェンジしたね。社内報見たとき、驚いたのよ。リュヌジャパンの春夏コレクションのモデル!真里菜ちゃんの夢だったもんね。よかったね。それよりも・・・どうして春希と一緒になるの?ま、いいけど。」
「いろいろあって・・・。ずっと春希さんが好きでしたし、とても大切にしてくれていますから、幸せです。」
「まあ!ごちそうさま!真里菜ちゃんの幸せそうな顔。見ていてほんと幸せなんだって思ったわ。あ、噂の未来君ね。かわいいじゃん。ん?」
といって春陽は、未来をじっと見つめる。未来ははじめニコニコしていたんだけど、さっと美里の後ろへ隠れる。ちょっと不思議な顔をした春陽だったけれど、何もなかったように話を変える。
「春希!ほんとあんたは優奈ちゃんが亡くなって早々奥さん決めちゃってさ。ま、遠藤の伯父様的にはしょうがないかって思ったけど?でも日本一の奥さんもらうんだよね。大事にしなさいよ。」
と僕の背中をドンとたたく。そして即、仏壇の前へ。春陽と優奈はとても仲がよかったからね。優奈が急に亡くなった時も春陽は、フランスから飛んできたって話だ。春陽は仏壇の前の優奈の遺影に手を合わせる。
「優奈ちゃん。ほんとお兄ちゃんったら、早々違う奥さん見つけちゃってごめんね。許してあげて。真里菜ちゃんはね、とてもいい子だから、安心してよ。ね?」
と言うと、春陽の瞳にはうっすら涙。女の子一人だった春陽にとって優奈は姉妹同然だったからね。葬儀の時も一番泣き崩れてたって話さ・・・。