ミラー! (548)ホームパーティー | 超自己満足的自己表現

ミラー! (548)ホームパーティー

 僕が東京へ帰省してきた翌日。春斗家族や丁度フランスからクリスマスパーティーのために帰国してきている春陽一家を呼んで、美里の紹介を兼ねてのホームパーティー。美里は張り切って、朝から近所のナショナルスーパーへ、僕をお供にお買い物。一応みんな何品か持ち寄りと言う約束だから、あまり張り切らなくてもいいんだけど。


「久しぶりに春陽先輩に会えるんだもん。ホント憧れの先輩で、楽しみなの。」


と、ニコニコしながら、買い物かごへ食材を入れていく。一応他の家族が何をもっていくかリサーチ済みだから、美里はローストビーフやサラダ、ケーキを焼く事にしたみたいだ。あとは飲み物とかそういうのを買い込む。最近未来のアレルギーもずいぶんよくなって、徐々にアレルゲンを含んだものを食べさせているって感じ。まあそんなにひどいアレルギーじゃないからよかったけど・・・。


「ねえ、ママ。このお菓子買ってもいい?」


と未来がやってくる。未来は最近裏の原材料表示を読んで、よくないものが入っていないものを見つけてくるようになった。美里はあらためて未来がもってきたものの原材料表示などを確認してうえで、買ってもいいか許している。


「いいわよ。これなら大丈夫。未来ちゃんや優希ちゃんは買わなくていいのかしら?」


もちろん美紅も優希もお菓子をひとつもってきて買うことになった。


 たくさんの食材を買い込み、冷蔵庫へ入れる。そして調理開始。もちろん子供たちもお手伝い。僕はリビングを準備。とても楽しそうな美里を見て、僕は嬉しくてたまらない。


はじめ、僕の子供たちが、美里と未来のことを受け入れてくれるか心配だったけれど、ホントすんなり受け入れて、もう家族になっている事に驚かされる。これなら大丈夫だよね。


「ねえ、パパ。」
「ん?」
「いとこみんな集まるんだよね?」
「そうだね。玲奈ちゃんたち来るよ。」
「春陽おばちゃんのところのえっと・・・。」
「悠哉君たち?」
「うん。来るんだよね?僕よりもひとつお兄ちゃんだし・・・。日本語大丈夫かな?ずっとフランスに住んでいるんでしょ?悠司君は玲奈ちゃんと同じだっけ?」
「ううん、ひとつ上だよ。今小学校1年生だよ。」


と、いろいろいとこの話で盛り上がる。そういや春陽の息子たちにはずいぶん会ってない。ずっとフランス住まいだし・・・・。将来リュヌを継ぐ男の子たち。あちらではずいぶん英才教育をしているらしいね。あんなに春陽が教育熱心だと思わなかったけど。ホント昔に比べて、ずいぶん変わったよね。


変わったと言えば、春斗。ま、それはみんなが来てから驚かされるんだけど・・・。