ミラー! (547)冬休み
冬期休暇が始まる。車に荷物を積み込んで、即東京へ帰省。それに合わせて、美里も僕の自宅へ泊まりに来る。もちろん優希たちも前田家から戻ってくる。
「パパお帰り!」
と、優希をはじめとした3人の子供たちが出迎えてくれた。そして後ろから美里。
「春希さん、お帰りなさい。」
優希が僕の荷物のひとつを持ってくれた。未来と美紅は二人でボストンバックをよいしょよいしょと運んでくれる。
「ねえ、春希さん。ちょっと謝らないといけない事があって・・・。」
「何?」
「信州へ行く日がだめになって・・・。その日・・・日本アカデミー賞のノミネート発表があってね・・・行かないと行けなくなったの。信州行ってから加賀でしょ?時間的に無理なの。だから信州をキャンセルして、年末の加賀からでいいかしら?」
「え?信州行けないの?みんな楽しみにしていたのにね。挨拶のあと、スキーにいこうって。」
雪が見たいっていていた優希は残念そうな表情。毎年年末恒例の里帰り兼スキー旅行に行っていた未来も残念そうだ。僕は予定表とにらめっこ。加賀へは遠藤家みんなで行く予定だし、2泊して朝早く加賀を出て、芦屋へ車で行く予定。年始と結婚の挨拶へいって、空港まで送る予定だったんだよね・・・。どうしよう・・・。
「わかった。元旦の弐條への挨拶のあと、マンションに泊まって朝早く信州へ行こう。5日から仕事だから、2泊できるだろ。4日に長野駅まで送るから、新幹線で東京まで帰ったらいいと思う。僕は車で帰るから。」
「大丈夫?」
「何とかするよ。あとは新幹線が取れるかどうかだね。優希、それで構わない?」
「うん・・・。雪見れたらいいよ。パパは大丈夫?」
「何とかね。5日の朝に間に合えばいいから・・・。」
僕は早速、新幹線の手配をした。何とかグリーン車だけど、1月4日15時台をとることができた。ホントこの年末はバタバタ。24日は父さんのブランドのクリスマスパーティーに招待されているし・・・。ま、美里がモデルとしてショーに出るからなんだけど・・・。父さんが着ていく服を準備してくれているから助かった。はあ・・・。
「春希さん・・・あとなんだけど・・・。事務所がね、婚約会見を開きたいみたいなの。春希さんはでなくていいから、なんかいい写真ない?出来れば白衣着ているものがいいな・・・。事務所としてはお医者様と結婚するって言いたいみたいなの。」
「え?発表しちゃうの?ま、3月に結婚するし・・・。できれば2月まで待って欲しいんだけどな・・・。」
「だってマスコミがうるさいから・・・。いいでしょ?公にしちゃったほうが、結婚式の打ち合わせとか楽でしょ?」
ま、そういえばそうだよね・・・。年が明ければ、結婚式の打ち合わせ予定が結構入っているし・・・。しょうがないか・・・発表しちゃっても・・・。そういやパソコンに派遣病院先で写した写真があったような・・・。なんていうのか、ちょっとかしこまった感じに写っているやつね。診察室の椅子に座って撮ったやつ。病院のHPの小児科担当医紹介に載せるかなんかで、それをパソコンに送ってもらったやつが・・・。僕はモバイルパソコンを開いて、美里に見せる。
「あ、これいい!春希さんらしいよね。これ欲しいんだけどな・・・。」
「でもこれ、派遣病院で使っているものだしね・・・。同じものが派遣病院のHPに載っているから、事務所から病院に連絡して使用許可をもらったらいいんじゃないかな?」
「うん、わかった。そうする。」
彼女は喜んで、早速マネージャーに電話をかけていた。
「パパお帰り!」
と、優希をはじめとした3人の子供たちが出迎えてくれた。そして後ろから美里。
「春希さん、お帰りなさい。」
優希が僕の荷物のひとつを持ってくれた。未来と美紅は二人でボストンバックをよいしょよいしょと運んでくれる。
「ねえ、春希さん。ちょっと謝らないといけない事があって・・・。」
「何?」
「信州へ行く日がだめになって・・・。その日・・・日本アカデミー賞のノミネート発表があってね・・・行かないと行けなくなったの。信州行ってから加賀でしょ?時間的に無理なの。だから信州をキャンセルして、年末の加賀からでいいかしら?」
「え?信州行けないの?みんな楽しみにしていたのにね。挨拶のあと、スキーにいこうって。」
雪が見たいっていていた優希は残念そうな表情。毎年年末恒例の里帰り兼スキー旅行に行っていた未来も残念そうだ。僕は予定表とにらめっこ。加賀へは遠藤家みんなで行く予定だし、2泊して朝早く加賀を出て、芦屋へ車で行く予定。年始と結婚の挨拶へいって、空港まで送る予定だったんだよね・・・。どうしよう・・・。
「わかった。元旦の弐條への挨拶のあと、マンションに泊まって朝早く信州へ行こう。5日から仕事だから、2泊できるだろ。4日に長野駅まで送るから、新幹線で東京まで帰ったらいいと思う。僕は車で帰るから。」
「大丈夫?」
「何とかするよ。あとは新幹線が取れるかどうかだね。優希、それで構わない?」
「うん・・・。雪見れたらいいよ。パパは大丈夫?」
「何とかね。5日の朝に間に合えばいいから・・・。」
僕は早速、新幹線の手配をした。何とかグリーン車だけど、1月4日15時台をとることができた。ホントこの年末はバタバタ。24日は父さんのブランドのクリスマスパーティーに招待されているし・・・。ま、美里がモデルとしてショーに出るからなんだけど・・・。父さんが着ていく服を準備してくれているから助かった。はあ・・・。
「春希さん・・・あとなんだけど・・・。事務所がね、婚約会見を開きたいみたいなの。春希さんはでなくていいから、なんかいい写真ない?出来れば白衣着ているものがいいな・・・。事務所としてはお医者様と結婚するって言いたいみたいなの。」
「え?発表しちゃうの?ま、3月に結婚するし・・・。できれば2月まで待って欲しいんだけどな・・・。」
「だってマスコミがうるさいから・・・。いいでしょ?公にしちゃったほうが、結婚式の打ち合わせとか楽でしょ?」
ま、そういえばそうだよね・・・。年が明ければ、結婚式の打ち合わせ予定が結構入っているし・・・。しょうがないか・・・発表しちゃっても・・・。そういやパソコンに派遣病院先で写した写真があったような・・・。なんていうのか、ちょっとかしこまった感じに写っているやつね。診察室の椅子に座って撮ったやつ。病院のHPの小児科担当医紹介に載せるかなんかで、それをパソコンに送ってもらったやつが・・・。僕はモバイルパソコンを開いて、美里に見せる。
「あ、これいい!春希さんらしいよね。これ欲しいんだけどな・・・。」
「でもこれ、派遣病院で使っているものだしね・・・。同じものが派遣病院のHPに載っているから、事務所から病院に連絡して使用許可をもらったらいいんじゃないかな?」
「うん、わかった。そうする。」
彼女は喜んで、早速マネージャーに電話をかけていた。