ミラー! (545)3佐昇任内示 | 超自己満足的自己表現

ミラー! (545)3佐昇任内示

 美里の騒動も何とか収まる。年末年始の予定も決まって、あとは残り少ない今年の予定をこなすのみ。年末年始は、石川の親戚や彼女の信州の親戚。そして芦屋のおばあちゃんや親戚への挨拶に行く予定。ま、その前に東京の身内にもきちんと報告もしないとね。


なんか最近春斗の奴、主夫しながらなんか仕事を始めたみたい。もちろんそれは医学的なことじゃないらしいけれど、詳しく教えてくれない。


 ボーナスも出たし、ホントあとは年末まで指折り数えるだけ。ちゃんと冬期休暇も間違いなくとり、病院の診察も休診としてもらった。


12月も半分が過ぎ、冬期休暇まであと1週間という頃、隊長に呼ばれる。そろそろ1月1日付の昇任内示の時期だからね。それかなあと思って隊長のもとへ。ボーナスの査定もよかったから、今回の昇任はないと思っていたんだけどね・・・。


「遠藤君、君は早々3佐昇任の内示がでた。海外派遣のことや病院での評価、勤務態度など総合して決まったそうだよ。それに伴って、もしかしたら3月の異動があるかもしれないから、準備しておきなさい。」
「い、異動ですか???どこかまではまだわかりませんよね?」
「んん・・・。そうだね。異動候補には上がっているみたいだよ。東京へ戻れたらいいね。そろそろ病院のみの勤務でもいいんじゃないかな?何か不都合でもあるのかね?もしなんなら聞いておくけど?」


いってもいいものか・・・。3月3日の神戸での結婚式。ま、どこかへ異動になってもここでしようと決めたしね。ま、言っておくか・・・。


「あの・・・3月3日に、神戸で結婚するんです。異動があっても神戸でするのですが・・・。あ、隊長。是非きてください。僕は再婚ですし、相手も子持ちですから、盛大にはしませんけれど、船上結婚式をしようと思っているんです。異動があればお受けいたしますから。」
「そうか、日取りが決まったんだね。ぜひ、参加させていただくよ。で、いつになったら婚約者に会わせてくれるのかね?」
「あ、それは・・・年が明けて2月あたりで構いませんか?彼女もいろいろ大変なので・・・。」
「わかった。楽しみにしておくよ。ま、まずは昇任内示おめでとう。」


と喜んでくれた隊長。僕は頭を下げてデスクへつく。3佐か・・・。思ったよりも早い昇任。早すぎるくらいじゃないかな?帽子も変わるし、階級章の形も変わる。なんか嬉しくて、仕事が終わってすぐに、美里へ伝えたのはいうまでもない。まだ内示なのにね。