四神降臨 復活編 第10章 五神降臨 (1)襲撃
完全覚醒し、朱雀の姿から人型に変わり戻ってきた紫苑。その途端に次元が変わる。来る!とてつもない邪気が。
「兄さん!来るよ!四魔獣の一角は倒した!あと三魔獣!!!」
まず現れたのは黒狼と黒蛇。我らに向かって襲い掛かる。紫苑、龍磨、白狼、そして私は変化し、身構える。聖斗君は札に呪文をかけ、白狼に貼り付け、呪文を唱える。白狼が黒狼に向かい飛び掛ると同時に竜巻が現れる。
「行け!白狼!疾風!!!」
竜巻にさらに白虎の技である疾風が加わり、竜巻の中は激しくなる。竜巻の中では白狼と黒狼が戦っている。私たちはもう一角の黒蛇と対決。麻沙耶君は竜哉様に結界を張り、襲い掛かる低俗魔獣を追い払う。竜哉様はおどおどしながら私たちの闘いを見つめていた。未だ躊躇っておいでか?あと竜哉様が覚醒すれば!四神が降臨する!
「みんな下がって!!!!」
と聖斗君が叫び、呪文を唱え、指先を地面につける。すると地面は地響きをし、地割れをするのだ。油断をした魔獣たちはその地割れの中に落ち込んでいく。もちろん黒蛇も黒狼も・・・。白狼は???
「封!」
聖斗君のその言葉で地割れは元の状態に戻ろうとしたそのとき、地割れの隙間から白狼のみが飛び出してきた。これが白虎の力か?まさしく地と風の神。これで四魔獣のうち三魔獣倒したことになる。