四神降臨 復活編 第6章 朱雀 (4) 朱雀の印 | 超自己満足的自己表現

四神降臨 復活編 第6章 朱雀 (4) 朱雀の印

 朱雀の印とは口ではよく表せないのであるが、とても綺麗な宝石のようなもの。生まれた時に抱いた状態で生まれてくる。朱雀それぞれの色と形があり、私の場合は朱色である。だから朱央と名づけたらしい。そして紫苑は赤紫色の石。とても綺麗な赤紫。高貴な色で光り輝いている。まるでこの前あの少年紫苑君の心の奥底の清い心そのものだった。このことで私は紫苑君が私の妹ではないかと憶測する。しかしどうして男の子として育っているのか?それだけが疑問だった。しかしどうすれば紫苑を助けることができるのだろうか?あのまま黒龍の側にいたら、きっと紫苑はだめになってしまう。祠で私は紫苑の朱雀の印を見つめ、考え込んだ。

「朱雀様。どうかしたんですか?」

と亜樹が声をかけてきた。

「なんでもありません。ちょっと気になる少年がいてね。知ってるかい?3年生にいる黒田紫苑君を・・・。」
「はい。結構女の子に人気あるんですよね。何か?」
「あの少年は人 じゃない。」

「人じゃない???では?」

「朱雀かもしれないんだ・・・。それだけじゃない。もしかしたらこの私の双子の妹・・・。でもどうして少年なんだ?」

めずらしく悩む私を見てか、亜樹は私に言ったのだ。

「もしかしたらそういう術があるのかもしれませんね、朱雀様。何ていうのかなあ・・・操り人形というか・・・。亜樹はそういうことあまり知らないから、龍族に伝わる秘術があるのかもしれません。」


そうだ・・・。龍族の筆頭である青龍王龍希様なら、龍族に伝わる秘術を知っているのかもしれないのだ・・・。龍が操る術の事なら、龍希様に一度お会いして聞いてみるのも手・・・。早速私はすぐに青龍国へ向かった。