四神降臨 復活編 第3章 白虎 (2) 告白
私は竜哉様に今までの経緯を詳しく話す。もちろん龍哉様たちと戦った魔王のことも。龍哉様は不思議そうな顔をして私の顔を見ていた。
「その話、なんかの小説?」
「いえ、現実に起こったこと。もちろんこのことは私しか知りません。国の機密事項。このことが世に出れば、歴史は覆される。それは避けないと・・・。」
「なんだか信じがたい内容だけど、このまえの青い石の件といい・・・。ホント不思議なことばかり身の回りで起きる。先日も辰巳君がいなかったら、変な生き物にやられてたよ。」
私はその言葉に驚く。
「龍磨、そういうことがあったのか?報告しろと言っただろう。」
「すみません・・・。俺でも対処できる下級魔物でしたから・・・。」
「困ったなあ・・・。最近本当に魔物が頻発している。まだ人が襲われたと言う報告はないが・・・。まあ時間の問題であろうな。手当たり次第四神に関わるものを探し回っていると言う節も見受けられる。」
いまだ信じられない様子の竜哉様を見て、どうすれば四神に関わるものを探せるのか悩んでしまう。
どうすれば、気になる「あべせいと」が白虎に関わる者かどうか確かめることができるのであろうか・・・。