四神降臨 復活編 第2章 青龍 (6)転校生 | 超自己満足的自己表現

四神降臨 復活編 第2章 青龍 (6)転校生

 この日の昼休み、僕はおじいさんに呼び出される。

「竜哉、今日から一緒に勉強することになった辰巳龍磨君だ。」
「はあ?」
「この子はねぇ、政府高官のご子息で、うちに下宿することになったんだよ。そしてお前と同じクラスに入れる。仲良くするんだよ。政府高官のご子息だから粗相のないように。」


何で急に?辰巳龍磨と言う少年は微笑みながら言うんだ。


「俺の名は、辰巳龍磨です。父は内閣府の職員をしています。よろしく。」


内閣府?ふ~~~ん。お偉いさんのご子息ってことか・・・。朝そんなこと母さんから聞かなかったぞ。まあ部屋はいくらでも余っているからいいんだろうけど。


四神降臨 2-6  その辰巳って言う少年はなぜか初日から史学準備室に入り浸っている。変じゃないか?転校生なのにさ。気になってはしたない事だけど、立ち聞き。微かだけど聞こえる話し声。


「龍磨。久しぶりだな。」
「はい朱雀様。」
「よく復活できたものだ。あの時はもうこの世から消えたと思っていたが・・・。」
「私もそう思っておりました。しかし気がつくと、龍国におりました。龍希様に助けられたようです。体はあの時のまま止まっておりますが・・・。」
「白老は?」
「さあ・・・それはよくわかりません。式神のことですからね、ひょっこりということもありえるかと・・・。」
「し!」


あ、気づかれたのかな・・・。ガラッと史学準備室の扉が開き、源先生と目が合う。


「九条竜哉(りゅうや)君だね?」
「たつやです。」
「丁度いい・・・。入りなさい・・・。」