四神降臨 復活編 第2章 青龍 (3) 使者
もう150年ほどぶりか・・・。私の祠に青龍の使いがやってきたのは・・・。以前は龍哉様が崩御した時。今回はどうだ・・・。青龍のものは平伏し言うのである。
「これは青龍王龍希様からの言葉でございます。」
「んん・・・。」
龍希様とは龍哉様のお父上である。
「亡き青龍王第五皇子龍哉様と同じ気を持ったものが現れたと・・・。」
「ああ、その少年の見当はついている。ということはこの勾玉をその者に返したらいいのか?」
「そのとおりにございます。そして龍哉様のときと同様に覚醒まで守護龍をつけると・・・・。」
「わかりましたとお伝えください。この朱雀の皇子が責任を持って青の勾玉をその少年にお返しすると・・・。」
再び龍の使いは平伏すると、青い光となり消える。やはりあの少年は龍哉様の生まれ変わりというのか・・・・。もう龍哉様から数えて何代後の末裔か・・・。龍哉様と同じ力を内に秘めているのは本当か?龍哉様のときと同様に守護龍をつけるとは・・・。どのようにつけるというのだ?守護龍龍磨のようにはいくはずはない。
無事にこの青の勾玉を例の少年に渡すことができるのだろうか?
なんとかやってみるしかないのだろうか・・・・。