四神降臨 復活編 第1章 始動 (7) 青勾玉
校門に差し掛かったころ、一台の車が校門の前に止まる。そして一人の男の子が降りてきた。
「あ、生徒会長の九条竜哉(たつや)先輩だ。理事長さんのお孫さんなの・・・。」
すると私の胸元に掛けてある3個の勾玉のうちのひとつが震えだす。こんなことはここ数百年なかったことだ。
「朱央さん、どうかした?」
「いや・・・。何でもありません・・・。何でも・・・。」
なんだろうこの感覚は・・・。あの少年の顔・・・どこかで・・・。私は色々思い起こしてみる。今までであった様々な人の顔を思い出してみる・・・。なかなか思い出せないまま、理事長室に入り、私は赴任の挨拶を・・・。
「あなたが源朱央さんですか?文科省から伺っております。もともと文科省におられていたとか?史学専門で・・・。」
「はい・・・。文科省では史学について管理しておりました。」
そう私は文部科学省からここの学校へ派遣されたことになっている。もちろんそれは正しい歴史を教えるためというかなんというか・・・。もちろん政府から依頼され受け入れた理事長は大喜びで、この私を疑うこともなく受け入れるのだ。まあ私は非常勤と言うことで担任は持たず、授業以外は自分の机に向かっているだけ。史学準備室があり、そこを私の自室のように使っていいといわれている。まあ特命教師として動くわけだから、このような部屋は必要だ・・・。
あんなに震えていた青の勾玉。今はもういつもの静けさに戻っている。
どうしてだろう・・・。もしかして四神、青龍に関する者が現れたのか?
そうだとしたら・・・今起こっている天変地異や、様々な不可解なことはもしかして・・・。
それならばこれはやばいことになりそうだ。