四神降臨 最終章 黄龍降臨 (9)五神降臨
地面にたたきつけられた龍哉は痛みに耐えながらも、立ち上がる。もちろん西斗、朱央、麻耶も同じである。
『あと一神・・・・。あと一神の力・・・喰わせろ・・・・・・。』
『臨・兵・闘・者!・・・・』
すると龍哉の体は光り、足元に五行星が浮かび上がる。そして4つの勾玉が龍哉に集まる。
『出でよ!四神!!!!』
4つの勾玉は四方に飛び、激しく光る。光が弱まると現れたのはまさしく四神。
東に青龍、南に朱雀、西に白虎、そして北には玄武が現れた。四神は啼き、龍哉の次の言葉を待つ。魔王は叫ぶ。
『しまった!!!四神が降臨してしまった!!!早く青龍の皇子を倒さなければ黄龍が!!!!』
龍哉に向かって襲いかかる魔王。しかし、四神に守られた龍哉はびくともせず、黄龍降臨の儀式を続ける。
『四方を守りし神よ!乱れし国を守るため、我が体を生贄とし、御願い奉る。出でよ!黄龍!!!!』
再び四神は四色の眩い光と変わり、龍哉めがけて降り注ぐ。眩い光と爆発音。まぶしさのあまりみなは眼を背ける。光がおさまると皆は龍哉のいた方向を見る。
龍哉のいたところに仁王立ちする黄龍。その大きさは計り知れない大きさである。
『我は黄龍。清い心を持つ選ばれし青龍の皇子の願い聞き入れる。』
黄龍は金色の光を放ち、魔王をはじめとする魔族をにらみつけるのである。