四神降臨 最終章 黄龍降臨 (8)青龍覚醒
「魔王かなんか知らないけど、あなたは龍でしょ?どうして龍同士仲良く出来ないの?人を傷つけて、苦しませて、何が楽しいの?同族だけではなく、生きている者がどうしていがみ合わないといけないの?そんなのだめだよ・・・。」
麻耶姫は涙を流し、魔王に訴えかける。
『やかましい!!!癒しの力しかない玄武の姫が!!!どけ!!!!あと一神・・・あと一神・・・青龍の力をこの手に・・・・。』
魔王は麻耶姫に襲い掛かり、麻耶姫も飛ばされる。壁に打ち付けられた麻耶姫はぐったりする。もちろん朱央も西斗も動けない状態である。
「よくも!僕の大切な姫を!!!僕の大切な仲間を!!!よくも!!!!」
龍哉の体は青く光る。
龍哉の目は獣の目となり、青い光は龍の形をしている。
龍哉は覚醒したのである。
龍哉は両手のひらを魔王に向け叫ぶ。
『水龍波!!!』
龍哉の手のひらから激しい勢いで龍の姿をした水が勢いよく飛び出し、水の渦が魔王を襲う。
『こんなもの痛くもかゆくもないといっただろう・・・・。』
龍哉はふっと笑い人差し指を天高く指して叫ぶ。
『雷(いかずち)!』
激しい雷が水の渦に落ち魔王は感電する。
『ギャー!!!!』
魔王はなんとか脱出し、よろけながら仁王立ちする。
『これぐらいでわしは倒せん・・・・。わしを倒せるのは伝説の五神目!黄龍のみ!!!!!』
魔王は竜巻を出し、龍哉を巻き込み、吹き飛ばす。