四神降臨 第2章 降臨 (2)守護龍
どんな龍かと思えば童子姿の小さな子。
龍哉と変わらないような背格好。
皆は目を疑った。
このようなかわいらしい童子姿のものに何が出来ようか・・・。
「もしかして俺のこと疑っていない?俺の名は守護龍・小龍。れっきとした守護龍族の一員さ。でもまだ一人前じゃないけどね。でも守護龍たるもの、ご主人様を守るのは当たり前!俺はきっと主、龍哉様をお守りするんだ!下級物の怪ぐらいならなんとかなるよ。だから任せてよ!ま、普段は龍哉様の子守でも遊び相手でも何でもする。よろしく!」
そういうとちょこんと座って無邪気は表情で笑うのである。
「小龍といったわね・・・。もう夜は遅いわ・・・眠ったらどう?」
「とんでもない!守護龍はなんどきとも主人の側を離れません!眠らなくても大丈夫な一族なのです!ですから、俺は龍哉様の側にずっとついていますから。」
本当に無邪気な顔で笑う小龍を見て、龍哉の母は微笑み、龍哉の部屋を後にしたのである。
もちろんこの時から守護龍・小龍は龍哉の側をなんどきとも離れず、龍哉の覚醒するその時まで、守護する者として仕えていく事になるのである。