うれしはずかし恋愛生活 東京編 (24)友人からの祝福と打ち合わせ | 超自己満足的自己表現

うれしはずかし恋愛生活 東京編 (24)友人からの祝福と打ち合わせ

 あたしと雅和さんはあたしの夏休みを利用して神戸に行ったの。もちろん打ち合わせや、雅和さんの高校の同窓会も兼ねて・・・。雅和さんが同窓会の間、あたしは久しぶりに堀川鈴華ちゃんと会うことになっているの。ホントに久しぶり。鈴華ちゃんは大学3年生。あたしと雅和さんが入籍したことを聞いて驚いていたわよ。


「いいなあ・・・。イブに船上挙式・・・憧れよね・・・。」

「あたしもびっくりしたわよ・・・。内緒で押さえていたなんて・・・・。鈴華ちゃん、絶対きてよね。」

「うん、行く行く。だめって言われても行くよ。さすが弐條さんよね・・・やる時はやるね・・・。」

「あたしは大変よ・・・3回披露宴するんだから・・・。で、お兄さん元気?」

「もう元気よ。弐條さんに負けない彼女見つけるんだって意気込んでるわ。」


そう響貴さんは大学を卒業後、司法試験に通って、弁護士研修中。そういえば弁護士になってもっとモテテやるって言ってたな・・・。相変わらずなのかな・・・。鈴華ちゃんは彼氏いるのかな・・・。まあとても可愛いこだからいると思うんだけど・・・。


「鈴華ちゃんは彼氏いるの?」

「うふふ・・・いるよ。誰だと思う?」

「え?あたしの知ってる人?」

「うん、知ってるよ。よく知ってる人・・・。でも今遠距離恋愛中なんだ・・・。」

「誰、誰???」


鈴華ちゃんはあたしの耳元で行ったの。


「清原さん・・・・。」

「え~~~~~~~~。いつの間に?」

「去年夏かな・・・。私おにいちゃんに会いに東京に行ったらばったり会ってね・・・。意気投合しちゃって・・・。清原さんってとってもやさしいいい人よね・・・。この前プロポーズされちゃったの・・・。」

「へえ・・・。」


清原さん、鈴華ちゃんと付き合ってるんだ・・・。だからか・・・最近パパのマンションに遊びに来ないのは・・・。なるほど・・・。でも清原さんと鈴華ちゃんって十歳の歳の差が・・・・。


「でもお父様ったら、10歳も年上だからって反対するのよね・・・。職業のことはなんとも言わないんだけど・・・。私大学卒業したらきっと清原さんのところに行っちゃうんだから・・・。お父様が反対してもね・・・。」

「強くなったね・・・鈴華ちゃんは・・・。やっぱり愛の力はすごいわ・・・。」


清原さんはとてもいい人だし、出世頭だからいいんじゃないかな・・・。もちろんあたしと一度だけあったことは内緒だけど・・・。鈴華ちゃんも可愛いしね・・・。ホントいい子だもん・・・お嬢様なのにお嬢様っぽくないしね・・・。なんとかやっていけると思うよ。応援しちゃおう。そっか・・・そっか・・・そっか・・・!


「あのね綾乃ちゃん。お願いがあるのよね・・・。」

「なに?」

「私お料理苦手なんだ・・・。今度教えてくれる?」

「いいよ、いくらでも言ってよ。清原さんにおいしい食事を食べさせたいんでしょ。」

「う、うん。綾乃ちゃんはなんでもじょうずだから憧れるのよねえ・・・。」


ホント久しぶりに会った鈴華ちゃん。とても輝いていたわよ。やっぱりいい恋をしてるんだね・・・。ちょっとうらやましかったりなんかして・・・。あたしも雅和さんに対してそういう時があったな・・・。もう付き合って4年ほど経つとねえ・・・。でも今もラブラブだけどね・・・。


もうそろそろ雅和さんの同窓会が終わるころなんだけど・・・。するとあたしの携帯が鳴るのよね・・・。


『あ、綾乃?僕だけど、今出てこれる?』

「なに?今鈴華ちゃんといるんだよ。」

『それなら鈴華ちゃんも連れてくればいいから、同窓会の二次会に出てくれないかな。』

「え~~~~~~。どこでするのよ~~~~~~~。」

『んんっとね・・・わかるかなあ・・・モザイクの上にあるブラジル料理屋・・・。』

「うん・・・知ってる・・・そこに行けばいいのね?」

『そう、待っているから・・・。』


あたしと鈴華ちゃんは指定されたお店に向かったのよね・・・。すると雅和さんがお店の前で待っていてくれたの。


「あのさ、高校のクラスのみんなや先生が僕らを祝ってくれるんだって。いいからおいでよ・・・。鈴華ちゃんも。もちろんおごるから。」


あたしは店に入って雅和さんの元クラスメイトの前に出されて、紹介される。恥ずかしいわよ・・・。もちろん紹介をするのはお祭り男の響貴さん。


「さあ皆さんご注目!さあこの子が、弐條雅和君の高校時代、初恋一目ぼれの相手、旧姓源綾乃さんです。まあここまで一途に初恋を成就させたもんだよ。ホントに弐條ってやつは化石のようなものだね・・・。さあ拍手!」


みんなはあたし達に祝福の拍手をしてくれて、2次会が始まったのよね・・・。


「で、まあまあ聞いてくれ。俺の一番の大親友、弐條雅和君と綾乃さんはこの店のまん前に停泊中のコンチェルトでなんとクリスマスイブの日に挙式披露宴を行うようだ!さすが弐條だよな!うらやましいぜ・・・。もちろん俺らは呼んでくれるよね?まあイブだから、予定のあるやつはこなくていいぞ!」


雅和さんはうなずく。どれだけ呼ぶのよ!1クラス40人よ。まあ最大150人だからいいのかな????盛大すぎるわよ!挙式くらいは落ち着いてしたいわよ・・・。それでなくても披露宴3回はきついわよね・・・。 雅和さんはいろんな仲間にお酒を注がれてほろ酔い気分なのよね・・・。あまり強いほうじゃないのに大丈夫かな・・・。まあホテルはすぐそこだからいいんだけど・・・。あたしも20歳になったから、少し飲んじゃった・・・。


まあ2時間ほどの2次会はお開きになって、もう外は暗くなっているの・・・。もう9時・・・。響貴さんは3次会だって張り切っていたけど、雅和さんはもう限界なのよね・・・。お酒を断れない性質だから、いつもより飲んじゃったんだもん・・・。それでなくても付き合い程度しか飲めないんだし・・・。


あたし達は夜景を見ながらゆっくりホテルの戻ることにしたの・・・。やっぱり神戸の夜景はきれいよね・・・。特にハーバーランドの観覧車のイルミネーションが・・・。


「大丈夫?」

「うん、なんとかね・・・。」

「飲みすぎだよ・・・。」

「まあ今日くらいはいいかな・・・。明日二日酔いになっていないことを願うよ・・・。」


とぼとぼとゆっくりホテルへの道のりを歩く。まあ明日の打ち合わせは今日泊まるホテル内だからいいんだけど・・・。二日酔いだったら辛いんだろうな・・・。


ホテルの部屋に着くと、雅和さんはスーツを脱いで、ベッドに横になる。あたしはスーツをきちんとハンガーにかけて、旅行カバンから明日の着替えとかを準備するの。


「雅和さん、シャワー浴びたら?汗臭いよ・・・。」

「んん・・・今は動きたくない・・・。あとから浴びるわあ・・・先綾乃が浴びたらいいよ・・・。」

「もう!」


あたしは先にシャワーを浴びて着替えを済まし、ベッドルームへ・・・。


あ~あ、寝ちゃってるよ・・・。


部屋がクーラーがんがんにかかってるからあたしは雅和さんに布団を被せたのよね・・・。雅和さんは夜中酔いがさめたのかな・・・。ちゃんとシャワーを浴びて、着替えてあたしの横で横になったの。まあダブルの部屋だから当たり前か・・・。わざわざあたしを起こして言うのよ・・・。


「綾乃?」

「なに?今何時よ・・・。」

「今からいいかな・・・?」

「なんで?もう遅いよ・・・。もしかしてまだ酔ってる?」


無理やりじゃないけど、雅和さんはあたしにキスを求めてきたのよね・・・。なんかあったの?もちろんキスぐらいはって思ってキスしたわよ・・・。


「綾乃、やっぱり早く子供ほしいな・・・。」

「どうかしたの?」

「あのさ、同じクラスのやつの中につい最近子供が出来たやつがいてね・・・。写真見たらむっちゃ可愛かったんだよね・・・。ついうらやましくなってさ・・・。僕と綾乃の子供ってどんなこなんだろうね・・・。」

「だめだよ。あたしは学業優先なんだから・・・。あと1年半待ってよ・・・。今日は危険日だからだめだよ。あたしは眠いの・・・。」

「そ・・・。いいよ。僕も寝る・・・。」


雅和さんは残念そうな顔をして背中合わせで眠ったのよね・・・。時計見たら3時よ!3時にエッチしたいと思う?明日は早いんだし・・・。


やっぱり朝起きたら雅和さんは軽い二日酔い・・・。事故で頭打ってんだから、あまり無理しないほうがいいのに・・・知らないわよ・・・なんかあっても・・・。それなのに懲りずに朝から求めてこないでよ・・・。子供が欲しいってのはわかったから・・・。でもうちは明るい家族計画実施中よ!再来年の春卒業後に妊娠して、年末か、年明けに産むのがベターよ!まあ一度流産している(雅和さんの子じゃないけど・・・。アセアセ)からまたそうなるんじゃないかって怖いけどね・・・。まあこのことは置いておいて・・・。


さあ午前中から打ち合わせよ・・・。まあホテルの打ち合わせは簡単なんだけど・・・。式まであと4ヶ月強・・・。現場を見ての打ち合わせ・・・。やっぱり現場を見ないとわからないってのもあるでしょ・・・。使用する宴会場がちょうど昼過ぎの宴会準備をしているから、どういう感じか席とか、いろいろな配置を見せてもらって、雅和さんがデジカメで撮影・・・・雅和さんはこういうのが得意なんだよね・・・。もともと今の仕事が資料集めとか、宮城の選挙区の現状とかをデジカメとかで撮って報告したりするから、やっぱり慣れてて上手・・・。きちんとポイントを抑えて無駄な撮影はしないのよね・・・。質問も的確に聞くから、担当者は大変そう・・・。まあ本格的な打ち合わせは来月あたりから始まるからいいんだけど・・・。まあこういうことは任せるわね・・・。


「それじゃあ、何かあれば連絡ください。僕は自宅にいる時間が少ないので、この名刺に書かれている携帯か、メールアドレスに連絡を・・・。」


雅和さんは自分の名刺を担当者に渡したの。もちろん官房長官藤原さんの公設秘書の名刺よ・・・。


 『内閣官房長官  藤原 貞利  

       秘書  弐條 雅和      

       〒・・・・・       

       東京都千代田区永田町・・・・・第2衆議院議員会館・・・

           携帯番号 090-・・・-・・・・         

           アドレス masa-nijyo@...............or.jp         』 


担当者は役職見てビビッてたわよ・・・。ただのお坊ちゃんじゃないんだもの・・・。れっきとしたバリバリの官房長官つきの公設秘書なんだから。マヌケなボンボンじゃないわよ・・・。


あと私は雅和さんとドレスを見に行ったの・・・。もともとハーバーランドに気に入ったお店があってね・・・気に入ったものがあったらそこで注文しようってことになったの・・・。着るのは12月末・・・。暖かい日だったらいいんだけど・・・。やはり挙式は少し我慢してでも外の甲板の上でしたい・・・。三田祭で着たマーメイドラインもいいけど、やっぱり可愛いのがいいよね・・・。プリンセスライン?それともAライン?結局Aラインのもので気に入ったものがあって、それに決めちゃった・・・。まあ3回披露宴するんだから貸衣装じゃなくって購入決定よ・・・。


あたしは寸法を測るために別室に入るの・・・。雅和さんはすごく照れながら、いろんなドレスを眺めてたのよね・・・。補正用の寸法を測ると試しにあたしに合うサイズのサンプルを着てみて、ベールや手袋、テイアラ、そしてブーケを持って雅和さんに見てもらったの・・・。


「補正しますので、もう少しぴったりなデザインになりますよ・・・。お外での挙式でしたら、これにケープを羽織られるといいかと・・・。」


店員さんはケープを持ってきてあわせてみるの。すごくいいケープでこれなら寒い外でも我慢できそう・・・。30分くらいだもんね・・・。雅和さんは試着したあたしの姿を写真に撮っていたの。


「綾乃、太らないようにしないといけないね・・・。」

「わかっているわよ。本当に似合ってる?」

「綾乃は何着ても似合うよね・・・。いいんじゃないかな・・・。」

「では一月後にご来店できますか?」

「家は東京なんです・・・。」

「では本店が渋谷にございますので、そちらで最終確認を・・・。」


ああ、渋谷にあってよかったわ・・・。ここではオートクチュールもしているようだから、気に入ったお色直し用のドレスがあれば一緒に買うことにするわ・・・。


「男は損だよね・・・。着るものが限られる・・・。」

「そうよね・・・。結婚式は女の子が主役なんだから・・・。」


雅和さんは貸衣装になるのかな・・・。ホントに楽しみ・・・。もちろんこのあとはコンチェルトの打ち合わせね・・・。本格的な打ち合わせは東京でも出来るそうだから、みんな東京で・・・。これで直前まで神戸に来なくていいんだもん・・・。で、イブ挙式に浮かれていたんだけど、新婚旅行はどうなるわけ?って雅和さんに聞いたらなんていったと思う?


「忘れてた・・・。」なのよ・・・。まったく・・・。


またお預けですか・・・・?




作者からの一言^^;

実は現在某大臣私設秘書さんの名刺を見たことがあります。何で旦那が持っているのか疑問ですが、その私設秘書さんは地元で動いている人らしいです^^;ああいう感じで書かれていたような気がします^^;