優しいキスは放課後に・・・ (1)出会いはドラマチックに??? | 超自己満足的自己表現

優しいキスは放課後に・・・ (1)出会いはドラマチックに???


主な人物設定

主人公:源 綾乃・・・・高校1年生の15歳

 弐條 雅和・・・高校3年生の18歳


    土御門 桜・・・高校1年生の超お嬢様、雅和の幼馴染

    堀川 鈴華・・・高校1年生 綾乃の同級生


    堀川 響貴・・・高校3年生、鈴華の兄、雅和の親友


(1)出会いはドラマチックに???



 あたし、源綾乃。パパの仕事の都合で港町神戸にやってきました。春から高校生になるんだけど、なんとパパが選んだ学校は幼稚園から大学、大学院まで一貫教育で通っている生徒たちはみな有名な会社の社長令嬢とか、国会議員のご子息とかセレブが通う超有名な学園、山の手学園なの!!!結構レベルが高い学校なのだけど・・・。あたし馬鹿だから入れないよなって思ったのよ。



 中三の冬休み、春にこっちに来るのがわかっていたから、パパと中等部に入る予定の妹と一緒に学園見学に来たの。この学園の入試はもう11月に終わっていたのだけど、あたしこれでも一応帰国子女だから、特別枠で試験をしてもらえるようになったの。試験は新年早々・・・。パパは仕事があるからって、パパは理事長さんと話をしたあとあたしたちを部下に預けて仕事に行っちゃったのよね・・・。


 パパの仕事?それはねなんと某国日本大使館の防衛駐在官(その中でも一番偉い人らしいけど・・・。普通パパの階級ではありえない・・・。特別に派遣されていたらしい・・・。)をしているのよ。仕事の内容はよくわかんないのだけど・・・。新年度から陸上自衛隊中部総監部に配属になって、なんだか急にえらく(幹部だよ。)なるみたい。パパは神戸の人だから、神戸のおばあちゃんのところに住むことになったの。もともとうちは古くからの家だから、神戸北野にあるおうちは洋館で結構広い。そこに試験が終わるまでお世話になるの。


「清原さん、あたしもうちょっと高等部を見たいから先に帰っていいよ。妹を頼んでいい?」

「しかし・・・。」

「ここはお婆ちゃんのおうちから近いじゃない。もう15歳だもの帰れるわよ。ここは日本。今住んでいるとこと違って安全よ・・・。」

「そうですか?では先に・・・。お父様がどういわれても私は知りませんよ・・・。


あたしは清原さんと妹を見送ると、高等部の中庭を歩いていたの。もう冬休みだから、部活をしている人以外はいない。やっぱりセレブが通う学校よね・・・。運動部はフェンシングとか乗馬とか、ホント高級そうな部が多いこと・・・。文化系は吹奏楽部に交響部、茶道部に琴・・・。日舞まであるわ・・・・。ここに入ったら気が引けて部活なんか出来ないわ・・・。


 校舎の上のほうの階に音楽室があるのかな?楽器を練習している音がするの・・・。すると急に強風が吹いてあたしの上にたくさんの紙が降ってきたの。あたしは一枚一枚拾い集めてみるとそれは楽譜。あたしは一応ピアノをしているから、だいたい読めるのだけど、ホントに難しい楽譜・・・。


「ちょっとそこの君!その楽譜!」


5階の窓から男子生徒が身を乗り出して私に声をかけたの。すると急に姿が消えて少し経つと、私の前に現れたの。その男子生徒は結構背が高くて、すきっとした顔立ち。ホントにどこかのご子息って感じで、微笑がとてもかっこいい!!!制服のブレザーがなんとも似合っていて、品があって・・・。あたしはその男子生徒を見つめたまま固まっていたの。


「拾ってくれてありがとう。大事な楽譜なんだ。どこの学校の子?見たことのない制服だね?あ、僕は2年の弐條雅和って言います。君は?」

「あ、あたし?源綾乃って言います。ロンドンの日本人学校中等部なの。春からこっちに来ることになって見学に・・・・で、でもまだ試験に合格していないから・・・。」


あたしは聞かれていないことまでぺらぺらと話しているのを見て、弐條さんは笑いをこらえながらあたしを見ていたのよね・・・。


「で、楽譜返してくれる?」


あたしは楽譜を弐條さんに返すと、真っ赤な顔をしてうつむいてしまったの。


「源さんだったかな?合格するといいね・・・。」

「でもあたし馬鹿だから無理かも・・・。」

「大丈夫だよ。君ならがんばれば合格するよきっと・・・。がんばってね。」


弐條さんはあたしに手を振って音楽室に戻っていったの。あたしは真っ赤な顔をしてずっと弐條さんの姿が消えるまで見ていたのよ。


(キャ~~~~~~~~これが初恋、それも一目惚れってことかしら????)


もちろんあたしはお婆ちゃんの家に戻ってから机に向かって一生懸命勉強したわよ。パパなんか日ごろ勉強なんて宿題以外しない私がしているものだから嵐になるんじゃないかと心配していたわよ。まあ妹は賢いから日ごろ勉強しなくったって受かるだろうけど???

がんばって合格してまた弐條さんに会うんだから!!!





ということで、始まりました現代版の番外編が・・・・。これはあるブログサイトで書き下ろしたものを加筆して発表しています。まあありふれた内容かもしれませんね^^;これからの設定が結構無茶苦茶なので勘弁ください。まあフィクションですからね・・・。お許しください。また実際のことと異なる場合が多々ありますが・・・。私の妄想ですから・・・。